ファッションECサイトZOZOTOWN成功の秘訣は?

ZOZOTOWN

 

皆さんは、ZOZOTOWNをご存知でしょうか?
ZOZOTOWNは、2004年にサービスをスタートした、アパレル専門のオンラインショッピングサイトです。
株式会社スタートトゥデイが運営する「ZOZOTOWN」は、今や爆発的な成功を納めています。その秘訣とは?
ここでは、ZOZOTOWN成功の秘訣を、ご紹介します。


ファッションECサイトZOZOTOWN成功の秘訣は?

 

1.ZOZOTOWN成功の秘訣1−高くても良い物を扱う

ZOZOTOWNは、スタートトゥデイの代表取締役CEOである前澤友作氏が2000年に立ち上げた、「オンラインセレクトショップ」を元に作られたファッションECサイトです。「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を」という企業理念で運営されています。ZOZOTOWNには、他にも以下のような理念があります。

理念の内容

  • 経営理念 いい人をつくる
  • 事業理念 つながる人を増やす

従来のインターネットファッション通販は、実店舗を持たないことによるコスパの良さで商品価格を安く抑えられることが魅力の一つでした。また、試着してから購入できないというデメリットを払拭するため、「届いたものを実際に見てみたらイメージと違った」というような顧客側の理由での返品も、無料にするなどの企業努力をしてきました。

けれども、ZOZOTOWNはそんな業界の常識を覆し、高い価格帯でも品質の良い商品を厳選して扱うというコンセプトで成功しました。2011年までは返品不可という不便さがあったにもかかわらず売り上げを伸ばし続けてきたのは、このコンセプトへの顧客の支持があったからです。
ZOZOTOWNの登場以前は、通販で服を買う意味は価格が手頃であること以外、ほとんどありませんでした。
実物を見たり、試着をしたりして、本当に自分にフィットするかどうかを確認してから買うのが当たり前だったわけですね。
ZOZOTOWNは、もともと洋服好きだった前澤氏が、自分で買いたい服がネット上にないという理由で始めたサービスが原点になっています。
つまり、ご自身で本当に消費者が求めているニーズを実感として知っていたのですね。

 

2.ZOZOTOWN成功の秘訣2−「思い」を伝え、共有する

前澤氏の本来の目的は、「世界を平和に」「愛を大切に」という思いを伝え、共有することだそうです。1960年代から1970年代に世界中の人々に共有された、「Love & Peace」の価値観を受け継いでいるのです。
もともと彼はミュージシャンで、早稲田実業高校時代にインディーズバンドでドラムスを担当していました。彼の専門ジャンルはパンクやハードコアだったようですが、60-70年代カルチャーへの憧憬が彼のこうした価値観につながっているのかもしれません。
ZOZOTOWNのサービスの一つに、「ZOZOARIGATO」があります。CSR活動の一環で、公式Webサイト内で誰かに「ありがとう」を投稿すると、1投稿につき10円が寄付されるというものです。ZOZOTOWNではこのサービスを「人の温かさを呼び覚ます」ことを目的に行っていますが、これも「Love & Peace」を具現化したサービスと言えそうです。
またZOZOTOWNで商品を購入すると付いてくるフリーペーパーには、前澤氏や社員の写真・メッセージが載せられています。このフリーペーパーとともに送られるメッセージ用紙には、購入者から要望だけでなく親しみを込めた返信も返ってくるとか。
単なる服売りではない、その背景にあるカルチャーを十分に理解した姿勢が、ユーザーにも支持されているのかもしれません。

 

3.ZOZOTOWN成功の秘訣3−機能満載アプリ「WEAR」の導入

ZOZOTOWNは、2013年には「WEAR」というサービスも導入しました。WEARには、以下の3つの機能があります。

  • コーディネートレシピ機能
  • マイクローゼット機能
  • バーコードスキャン機能

コーディネートレシピ機能では、有名人やファッション業界人、カリスマ店員のコーディネートを保存したり、彼らが着用しているファッションアイテムを確認することができます。

マイクローゼット機能は、購入済みのファッションアイテムを使用したコーディネートを、保存・閲覧できるというものです。

バーコードスキャン機能は、実店舗でアイテムに付いているバーコードをスキャンし、詳細情報やコーディネート例が閲覧できるという機能です。

これらの機能は、ボンヤリと頭の中であるイメージを具体的に「見える化」して、分かりやすくすることに成功しています。また、商品について販売員に聞くと購入のプレッシャーがかかるというのは、誰しも感じることですよね。実際に商品を試してみたいけれど、販売員に食いつかれて猛プッシュを受けたらイヤだなという気持ちが働いて、尋ねること自体を止めてしまうこともしばしばです。そんなマイナス点を払拭し、顧客が自分で調べながら気楽にショッピングを楽しめて、購買意欲も高めてもらえるという画期的なサービスと言えます。

 

4.ZOZOTOWN成功の秘訣4−雑誌販売&チラ見せサービス

雑誌販売&内容チラ見せの新サービスは、ZOZOTOWNのWebサイトの中に「ZOZOMAGAZINE STORE(ゾゾマガジンストア)」を設置して行われています。TOPページから飛ぶことができる「マガジンニュース」では、書店の店頭で「立ち読み」するように、150誌中40誌からピックアップした特集記事などを見せてくれます。ポイントは、雑誌掲載商品をそのままZOZOTOWNで購入できることです。

このサービスには、ZOZOTOWNの側からすると、ファッション雑誌の販売により、本業のファッションの売り上げもアップさせようとの狙いがあります。顧客側からすると、例えばこの冬はコートが欲しいと思ってZOZOTOWNを覗いたときに、今期のトレンドアイテムはどんなものなのかが雑誌のチラ見から分かり、購入もできるというワンストップサービスが便利です。

また、会員となった顧客が登録した趣向や購入した商品の履歴などから推測し、ピンポイントで商品やサービスをオススメする機能も付いています。

 

5.ZOZOTOWN成功の秘訣5-実店舗ではできない顧客ニーズに対応

上記のような要素を含めた成功の最大要因を端的に語れば、ネット販売でしか実現できないサービスを提供し続けることができていることと言えるかもしれません。
前澤氏はご自身もユーザーであったために、実物を見てみたい欲求よりも、いろいろなものを比較してから選んで買いたいという顧客側の強いニーズをわかっていたのだと思います。
さらに、多くの実店舗が並んでいる東京中心部以外の居住者にとっては、実際にお店に行って見ること自体、あえて機会を作らなければほとんど不可能ですが、ネットならば手元のスマホ画面で、電車移動中にも写真つきで見ることができます。
この点、ZOZOTOWNのサイトは非常に比較や検索がしやすいようにできているとの評判も高く、ユーザーに強い支持を受けているようです。

まとめ

創業後順調に成長を続け、今や一部上場企業となったZOZOTOWN。ロッテ球団の本拠地である千葉マリンスタジアムを「ZOZO スタジアム」と名づけ、スポンサーになるほどの一大企業に成長しました。
そのサービスも、公式取り扱いブランド数2000以上という巨大ネットショッピングモールに成長しています。前澤氏は、日本にもかなり浸透してきた「成果主義」に背を向け、年功序列型の給与体系を保っているそうです。その理由は、競争心を煽られて働くより、人の役に立つという気持ちで楽しく働いて、お互いに幸せな気持ちになるほうがいいという思いからとのこと。
今後も、日本のアパレル業界に新たなムーブメントを作り出したZOZOTOWNの動きに注目ですね。

以上、
「ファッションECサイトZOZOTOWN成功の秘訣は?
〜雑誌販売&内容チラ見せの新サービスも開始〜」
でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。