食から探る 富裕層のことがよく分かる5つの高級食材

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富裕層がいったいどのようなモノを食べているのか?
彼らの食を知ることで、生活の一端を感じることができるのではないでしょうか?
ここでは、富裕層が口にしている高級食材を紹介します。

食から探る 富裕層のことがよく分かる5つの高級食材

 

1.肉類

いわゆる「ご馳走」と言えば、お肉のことを想像する人は多いのではないでしょうか?
まずは、肉類で富裕層が食しているモノを取り上げていきます。

国産ブランド牛(A5ランク)

A5肉

やはり分かりやすいところで肉の王様は牛肉でしょう。
その中でも最高級とされているのが、A5ランクの牛肉です。このランクはどのように決められているのかというと、

  • 脂肪交雑(霜降り具合)
  • 肉の色つや
  • 肉の締まり、きめ
  • 脂肪の色と質

の4つの項目で決定されるのですが、この全てにおいて最高ランクの評価を受けた物が「A5」を名乗ることができるのです。
日本において、三大和牛と言われる「神戸ビーフ」「松坂牛」「近江牛」は、超有名ブランド牛であり、最高級であることに疑いの余地はありません。
しかし、「神戸ビーフ」は上記格付けの一部(肉質)だけ、「松坂牛」「近江牛」はこの格付けを全く利用していないので、三大和牛だからおいしさもトップ3という訳ではありません。
しかも、A5ランクだから味も最高と決めつけるのは早計です。あくまで、「肉質」「脂肪の質、混ざり具合」の基準で最高であるということ。
それでも最高級であることに違いはありません。「三大和牛」「A5ランク肉」を味わった上で、自分のお気に入りを探し求めていくのも楽しいでしょう。

イベリコ豚(デ・ベジョータ)

ハモン・イベリコ

近年、よく耳にするようになったのがイベリコ豚。元来は、そのもも肉から伝統的な生ハム「ハモン・イベリコ」を作るために育てられてきました。
ハモン・イベリコは世界一の生ハムと言われています。
生肉で流通するようになってからは、まだ歴史が浅いですが、味、栄養素ともに大変優れた食材です。
中でも「デ・ベジョータ」と呼ばれる物は大変に貴重で、ベジョータとは「ドングリ」の意味です。

デ・ベジョータは、地中海森林地帯の広大なコルク樫の原生林で放牧され、自由に育てられます。森で得られるドングリや牧草、球根を食べ、充分に運動をして、そこで60日以上育てられ、生後14ヶ月以上のイベリコ豚を「デ・ベジョータ」と呼ぶのです。
デ・ベジョータの割合はイベリコ豚の全体の10%に過ぎず、スペイン王室への謹上品としても広く知られています。
肉質はやわらかく、非常に甘みに富み、豊かな風味を持ちます。 そして、豚独自の臭みがなく、脂身の57%はオリーブ油と同じ、オレイン酸(不飽和脂肪酸)なので、コレステロールとは無縁で大変にヘルシーです。

マンガリッツァ豚

続いて紹介するのは、ハンガリー原産のマンガリッツァ豚
ハンガリーでは国宝に指定されており、まさに「食べられる国宝」。
他の豚に比べ、毛もフワフワでゴージャスな印象ですね。
マンガリッツァ豚
マンガリッツァ豚は世界で脂肪率が最も高い豚とされ、濃厚な赤身の他に良質な脂も取れます。しかし、20世紀後半に入ると、脂より赤身が珍重されるようになり、肉が多く取れる、大量に飼育しやすい豚種が普及、マンガリッツァの数が急激に減ってしまい、一時は絶滅寸前の状態に陥ったこともありました。
それゆえ、保護され、飼育管理制度が制定されてマンガリッツァは数を増やし、安定して流通にのせることが可能になりましたが、とても貴重であることには変わりありません。

さて、そのマンガリッツァですが、肉質がよく、脂の融点が低いため低温で溶けます。霜降り率が高く、旨みが強い上、消化もしやすく、ビタミンやミネラルの含有量が多いことでも知られており、また、健康に良いとされる飽和脂肪酸を多く含んでいます。
そして先に紹介したイベリコ豚とは唯一現存する同系統の豚であるといわれており、肉質が良く、おいしいことも納得です。

 

2.魚介類

アワビ

乾燥アワビ

富裕層、特に中国では最高級食材として珍重されている「アワビ」
アワビは古来より、中国の貴族に愛されてきた食材でした。その頃から貴重で高価なことは想像に難くないのですが、アワビが高いのには他にも理由があるようです。
というのも、アワビは獲れた実物が「競売」にかけられるのではなく、「競売」の権利自体が競売にかけられるのです。
そうすると、漁獲がない場合は損失が出てしまいます。そうなると、購入者はその損失分も含めて値段をつけるわけです。
元をたどると、漁獲量が少ないということになりますが、この商習慣も高価になる一因であることは間違いないでしょう。

そのアワビの加工食材「干しアワビ」には、さらに高価な値がつきます。
干しアワビとは、アワビを茹でて乾燥させたもの。乾燥させることで風味がギュッと凝縮してグルタミン酸が増え、噛めば噛むほど旨みがにじみ出てくるのです。ちなみに、食べるときは水で戻すのですが、中国や香港には戻すことを専門にする「戻し屋」のような職業もあるほどで、干しアワビに対するこだわりを感じます。なんでも、大きな物だと戻すのに3日以上かけ、しかも高級なスープを使って戻すそうです。

クエ

高級魚として、日本ではフグ、マグロが有名ですが、ここでは「クエ」を紹介したいと思います。

クエ

クエは専門の漁師でさえ月に何本もは獲れないため、“幻の魚”として珍重され、またその美しい白身が奏でる上品な味わいから“フグよりも旨い”と賞され、「クエを食ったら、他の魚は食えん」といわれるほどに珍重されています。
クエは本州中部以南に生息するハタ科の魚で、成魚は1m、30~50kgにもなります。
成長が遅く、大きく育つまでには多くの年月を費やし、資源量が少なくなっているため市場に出回ることはなく、高級料理店向けとなります。
それゆえ、口にする機会は滅多にないといってよいでしょう。
このクエという魚、鍋の食材としても最上級、刺身としてフグのように薄造りにすると、食感の良さに加えしっかりとした旨味が感じられ歯ごたえもよく大変に美味しい。さらに唐揚げにしてもおいしく頂けるという無敵の高級魚なのです。

鮭児

鮭児

「鮭児(ケイジ)」とは幻の鮭と言われ、鮭の水揚げ日本一を誇る羅臼市場において、ケイジはその一年間の総合計で480尾(2000年度)しか水揚げされなかったという、とても希少な鮭なのです。割合でいうと1万匹に1〜2匹という珍しさ。
お値段も、羅臼市場競り値で 32,000円/kg(キロ当たり価格) を記録。たった一匹で10万円(産地価格で)を大きく超え、話題になったこともあります。

鮭児は小柄でありながら、脂の乗りがよく(20〜30%)、しっかりとした身の味わいと、こってりとした旨味もあり、刺身で食べると舌の上でとろける味は絶品と言われています。

 

3.野菜

ここまで、肉、魚介と動物性の食材を取り上げましたが、ここからは野菜の高級食材も紹介していきます。

野菜は、多くの人のなじみの食材も、育て方によって誰もが買えるものから、市場に滅多に出回らない貴重なものまで価格の幅が大きいので、具体的な紹介はあまりできません。そんな中でも、以下の食材は文句なしに高級であると言えます。

白トリュフ

白トリュフ

トリュフは誰もが知っている高級食材ですが、中でもイタリアで穫れる「白トリュフ」は最も珍重され、値段は黒トリュフの3〜5倍の相場です。キログラムあたりでは、黒トリュフが15万円前後、白トリュフが50万円前後という気の遠くなる値段を誇っているのです。
しかも、白トリュフは収穫してから48時間も経つと味も香りも急速に減少、日本に空輸される場合、途中でどう工夫しても90%は香りが飛んでしまうため、日本で本場の味をいただくのは難しいとされています。白トリュフの新価を味わうには、現地イタリアへ行くしかないようですね。

マツタケ

みなさまご存知の「マツタケ」もご紹介しましょう。

マツタケ

日本人を魅了し続けてやまない食材の1つであることに、疑いの余地はありません。その気品ある香りと風味の良さは、実りの秋の食を彩りあるものにしています。この香りのもとは、「桂皮酸メチルエステル」や「マツタケオール」と呼ばれる成分で、その独特な香りが、日本人の食欲を刺激するのです。
しかし、この香り、外国の方にはあまり良い香りに感じられないそうです。「靴下の臭い」や「汗をかいた後の不衛生な臭い」と言われることも多く、むしろ嫌われているといった方がいいかもしれません。

このマツタケ、以前は庶民の味として親しまれるほど、入手しやすい物でした。
しかし、文明が進歩し、人が山に入る機会が減っていった結果、マツタケに適した生育環境を保つことが難しくなり、徐々にマツタケの入手が難しくなっていきました。
現在もマツタケの養殖について研究が進められていますが、成果を上げられていません。

日本において、大変貴重で愛される食材、秋の味覚として思う存分堪能したいものですね。

 

4.フルーツ

さて、続きましてはフルーツです。
フルーツも同じ種類でもピンからキリまで値段の幅がありますが、ブランド化された品種がいくつかあり、そちらを取り上げて参ります。

イチゴ

福岡県産のいちご「あまおう」は、海外でも大変人気があります。
台湾において、価格は日本円で1パック(8個、約300グラム)1000円前後と、日本よりも2倍の値段が付けられていたこともありました。
味は言わずもがな、何もつけなくてもそのままで大変に甘いのです。

メロン

海外において、メロンはりんごやバナナ同様、朝の食卓にあがるごく一般的な果物です。
しかし、日本において手間暇かけたメロンは高級果物として取り扱われ、美しいオレンジ色の果肉、ジューシーな甘みの「夕張メロン」は海外にも広まり、その価値を認められました。
過去には2玉250万円で落札されたこともあったそうです。

海外に目を向ければ、果物の王様「ドリアン」、果物の女王「マンゴスチン」、南国の極上フルーツ「マンゴー」という素晴らしい食材もあるのですが、価格、こだわりにおいて日本の果物も富裕層にふさわしい食べ物であることは異論がないでしょう。

5.食生活

マクロビオティック

マクロビオティック

ここまでの章では、高価でとてもおいしい食材を紹介してきました。
しかしながら、近年富裕層の中でも健康志向の強い人々の間で「マクロビオティック」が浸透しつつあります。

健康にも気を配ることで、豊かな人生を長く享受できるので、このような取り組みは当然の流れかと思います。

マクロビオティックとは、食文化研究家の桜沢如一が考案した食生活法・食事療法の一種で、名称は「長寿法」を意味します。
マクロ(大きな)+ビオ(生命)+ティック(技術)=長く生きるための理論と方法
という意味合いを持っており、穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースにした食事を摂ることにより、自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方です。

このマクロビオティックには3つのキーワードがあり、

  • 身土不二
  • 一物全体
  • 陰陽調和

の言葉で構築されています。

身土不二
身体と環境(土)は切り離せない(不二)という意味で、その土地、その季節にあった食べ物をとることが大切という考え方です。四季のある日本を例に挙げると、季節ごとの旬の食材をとることで、身体のバランスがとれるということになります。

一物全体
その言葉通り、一つの物を丸ごと全体を食べる、という意味です。
食材そのものは、丸ごとでバランスがとれており、穀物なら精白していない玄米、野菜なら皮や葉にも栄養があり、全てをとることで身体のバランスがとれるという考え方です。

陰陽調和
「陰陽」とは東洋の伝統的な世界観で、食べ物にあてはめて考えると、体を締めるものは陽性で、緩めるものは陰性、体を温めるものは陽性で、冷やすものは陰性、といったような分け方をします。
また、調理法も陰と陽にわけることができ、サラダなど冷たいもの火をあまり通さないものは陰性。それに対してシチューのように、温かいもの、じっくり煮込むものは陽性と考えられます。
マクロビオティックでは陰陽どちらにも極端に傾きすぎないほうが良いとされているので、穀物や根菜、豆類などを食材の中心とします。

しかし、盲信的になりすぎると逆に栄養が不足してしまうという例もあります。
そうなってしまうと元も子もありません。
こういった考え方を適切に取り入れ、生活を見直し、健康を意識することはとても有意義であると感じます。

 

あとがき

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

高級食材は多くの人の憧れでもあり、明日を頑張るモチベーションにも、起爆剤にもなります。
しかし、富みによる喜びを感じるためには、まず健康であることも重要です。
食を通じて健康に気を配りつつ、食べる喜びも両立させていきたいですね。

以上、
食から探る 富裕層の事がよく分かる5つの高級食材」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。