縁起が良いとされる亀 その世界最高額を探る

縁起が良いとされる亀 その世界最高額を探る
日本において、亀(カメ)はとても馴染みの深い生き物で、「鶴は千年、亀は万年」と言われるほど、縁起のよい生き物とされ、多くの人に親しまれています。
ペットとしても、爬虫類の中では非常に人気のあるカメの世界。その最高額について探ってみたいと思います。

縁起が良いとされる亀 その世界最高額を探る

 

1位:ホウシャガメ

価格帯:50万〜300万円
ホウシャガメ

「ホウシャガメ」はアフリカのマダガスカル島の固有種で、最大で35〜39.5cmくらいまで成長します。
甲羅の模様が美しく、ドーム状に高く盛り上がった背甲がとてもユーモラスで愛らしいリクガメなのです。

大変に高額な種類なのですが

  • 個体数が非常に少ない
  • ワシントン条約により取引を制限
  • 繁殖が困難

これらの理由により値段が高額で、かつ市場に出てもすぐに売り切れてしまうほど、熱烈な愛好家の多い種類です。

入手

本来、このホウシャガメは、ワシントン条約の「CITES(サイテス)Ⅰ類」に指定され、流通はおろか、飼育も原則禁止されています。
※ワシントン条約とは、絶滅の心配がある動物を保護するための決まりのこと
では、なぜ禁止されているのにも関わらず、販売・飼育されている個体が存在するのでしょうか?
それにはいくつか例外が存在します。

  1. 原住民の生業に関わるもの
  2. 調査研究のために必要な場合
  3. 野生から採集され、親から数えてひ孫の世代(F3)まで飼育上で繁殖された個体

ペットとして国内で流通している個体は、すべて「3」に該当するものです。
しかし、繁殖するケースはあれど、その方法自体は確立されているとは言い難く、市場に現れることがあっても極稀で、入手は現時点では困難です。
今後、繁殖法がより確かなものになれば、流通量も上がって、入手しやすく、かつ価格も下がることが期待できます。
『種の保存』の観点からも、繁殖法の確立が望まれます。

飼育

数が少ないホウシャガメではありますが、実は飼育は容易です。

  • 美しい
  • 大きくならない
  • 飼育しやすい

これらの特徴を持ち、飼育にとても適したカメで、ある程度の飼育スペース、紫外線(日光浴)、温度の管理ができていれば問題なく飼育できる種類です。
こんなにペット向きのリクガメであるのも関わらず、乱獲や生息地の環境悪化によって絶滅寸前までに数を減らしてしまったことは非常に残念です。
今後、研究が進んで、彼らの個体数が増えることを願って止みません。

 

2位:アルダブラゾウガメ

価格帯:10万〜300万円
アルダブラゾウガメ
「アルダブラゾウガメ」は、セーシェル諸島(アフリカ大陸の東側に分布している)に生息しており、その名の通りゾウガメです。
大きさは最大で120cmにも達するほどの巨大な種類で、背甲はドーム状に盛り上がり、色彩は非常に地味ではありますが存在感の強い種類です。
このアルダブラゾウガメも

  • 生息数が少ない
  • ワシントン条約による規制
  • 繁殖が難しい

という3つの理由により、高価な値段がつけられている状況です。
実は、アルダブラゾウガメの生息数は15万頭といわれており、絶滅の危機とまでは言い難い数ではあります。
しかし、彼らが生息しているセイシェルのアルダブラ諸島はインド洋に位置しており、もし大津波が起こった場合には一気に絶滅する危険性があるため、ワシントン条約の「CITES(サイテス)Ⅱ類」に指定されています。
CITES(サイテス)Ⅰ類に比べ、規制がゆるいとはいえ、取引は困難な種類となっています。

また、繁殖には、オス一頭に対しメスを複数というハーレム状態にしないと交尾行動を起こさないという特殊性を有します。そのため、飼育下では繁殖は難しい種類とされています。

入手

高価ではありますが、アメリカなどから繁殖個体が流通しており、入手自体は可能です。
CITESⅡ類は、繁殖個体であれば流通自体は可能であるため、条件などはあるものの、ホウシャガメほど入手困難な種類ではありません。

飼育

飼育自体は容易な種なのですが、

  1. 身体が大きい
  2. パワー(破壊力)が強い
  3. 寿命が長い

これらの理由により、一般的な家庭では飼育が大変でしょう。
大きい身体であるため、飼育スペースはその分大きくなり、さらに運動スペースも必要とする種類なので、具体的には「6畳の広さの部屋」+庭(運動スペース)が望まれます。
さらに、「3」の寿命です。
アルダブラゾウガメは、170歳以上生きているという記録もあり、人が1世代で飼い切れる生き物ではありません。
世代を超えて、その個体を愛し続けられる環境が必要です。

すべての生き物に言えることですが、この種は特に、安易な気持ちで飼育することはおすすめできません。
しかし、自宅にゾウガメがいるというスペシャルな状況や、その存在感は、ほかの種類の追随を許さないことは間違いありません。

 

3位:ビルマホシガメ

価格帯:10万〜100万円
ビルマホシガメ
「ビルマホシガメ」は、ミャンマーに生息するカメで、甲羅の星のような模様が大変に美しいリクガメです。
最大で26cmという記録がありますが、もっと大きくなるとも言われています。
一時期、絶滅したと噂されたほど、希少な種類のカメです。

この種も、前述した2種と同様の理由で非常に高価です。
やはり、「数が少ない」「ワシントン条約」が価格に大きく影響してしまいます。

このビルマホシガメは、2013年にCITESⅡからCITESⅠに規制が強化され、以前より入手がさらに困難になりました。
規制をしても密輸などが横行し、各個体ごとに登録を義務づけることができるCITESⅠへと格上げされたのです。
とはいえ、繁殖個体であれば流通可能なので、高額ではありますが入手は可能です。
その際は、自然環境研究センターに登録の申請が必要です。

入手がさらに困難になりますが、ビルマホシガメが国際的に保護の対象になったことは喜ぶべきことだと感じています。

飼育

この種も飼育は容易な部類です。
容易といっても、リクガメの飼育には

  • ある程度の飼育スペース
  • 温度・湿度の維持
  • 紫外線の確保

この3点が非常に重要。
逆に、この3点さえ確保できれば、飼育は難しくありません。

ビルマホシガメは繁殖自体も難しくはないので、繁殖がより活発に行われるようになれば、保護の観点からも非常に有意義です。
飼育をお考えの方は、繁殖も視野に入れてみるのはいかがでしょうか?

 

縁起物としてのカメ

中国において、亀は仙人が住む不老長寿の地として信じられた逢莱山の使いとされ、大変めでたい動物とされていました。
日本においても「亀は万年」と言われて、鶴とともに「長寿を象徴する吉祥の動物」とされています。めでたい生き物として尊ばれ、甲羅の紋様の六角形は吉兆を表す図形ともされています。

風水においても、カメは厄払いの象徴です。

さらには、金銭運、我慢強い、権威の象徴としても知られ、とてもありがたい動物なのです。

 

あとがき

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

今回、カメについて執筆しましたが、今回取り上げたカメ達はいずれも環境破壊・乱獲など、人間が引き起こした事象により、希少な動物になってしまっています。

現在は、環境への取り組み、動物保護への意識が高まっているので、以前のような動物乱獲は減ったとは言え、0にはなっていません。
私自身、今後さらに環境を愛し、動物を愛し、人を愛する気持ちを強く持っていきたいと改めて感じました。

以上、
「縁起が良いとされる亀 その世界最高額を探る」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。