毎月迎える月経に「また、今月もあの日がやってくる…」と優鬱になっている女性の皆さまへ
月経による体調不良は心身ともに辛いですが、月経があることで助けられていることはそれ以上に山ほどあるのです
月経が女性のためにもたらしてくれている役割を知り、月経が訪れることに感謝の気持ちを持って過ごしたいですよね
本記事では、女性特有の神秘的な生理現象である月経に「ありがとう」という感謝の気持ちをお届けいたします
ありがとう
- 自然界の法則に合わせた周期を体内に持たせてくれてありがとう
- 将来的に赤ちゃんを産む為の準備をしてくれてありがとう
- 月に一度、定期的に心身の老廃物を血液と共に排出してくれてありがとう
- 肩甲骨や骨盤を閉め、体のラインを女性らしくしてくれてありがとう
- 血行を良くして、お肌や髪を艶やかにしてくれてありがとう
- 感情豊かにしてくれてありがとう
- 体の不調を伝えるシグナルとなってくれてありがとう
月経がもたらしてくれている役割
医学用語で月経と言います。または、生理と呼ぶこともあります。
人間の女性の月経は個人差もありますが、おおよそ10〜15才ぐらいから始まり、50代ぐらいまで約1ヶ月ごとのリズムで起こると言われています。
月経とは、毎月ある子宮からの正常な出血のことを言い、一般的には、5日〜7日間続きます。
女性の一生のうち、月経があるのは平均で35〜40年間と言われています。生涯時間に換算すると、約6年9ヶ月もの期間を共に過ごすことになります。
では月経は、女性にどんな役割をもたらしてくれているのでしょうか?
将来的に赤ちゃんを産むための準備をしてくれている
女性の子宮は毎月、卵管からの卵子を受け取る為に、子宮内膜を厚くします。その時、子宮内膜は赤ちゃんをいつでも受け入れる準備として栄養が含まれた血液を蓄えます。
妊娠しなければ、子宮内膜は経血となり卵子と共に排出されます。それが、月経です。月経がなければ、赤ちゃんを産むことができないのです。
定期的に心身の老廃物を血液と共に排出してくれている
月経開始1日〜7日の期間は、心身のデトックスをしてくれています。
月経はただただ出血をしているだけではありません。経血を排出すると共に、体のいらなくなった老廃物も一緒にデトックスしてくれているのです。
その時、体のデトックスだけではなく、心のデトックスも一緒にしてくれています。
体のラインを女性らしくしてくれている
月経開始7日〜14日の期間は、排卵日に向けて女性が女性らしくなるようにしてくれています。月経は、妊娠やデトックス効果だけではありません。
この期間は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が最高潮になります。特に肩甲骨や骨盤といったいろんな骨格を閉めてくれて、スタイルを女性らしいラインにしてくれているのです。
血行を良くして、お肌や髪を艶やかにしてくれている
こちらも同じく月経開始7日〜14日の期間に行われます。エストロゲンの働きで、お肌がつるつるになり、髪も潤いのある毛にしてくれているのです。
エストロゲンは、異性を惹きつけるホルモンとも言われています。
感情豊かにしてくれている
月経期間14日〜次の月経までの期間は、排卵日後の期間と言われています。排卵日後の期間は、女性はイライラしたり、落ち込んだりしやすくなります。
これはエストロゲンの分泌が減っていき、プロゲステロンという黄体ホルモンが増えていきます。プロゲステロンは、次の月経の準備の為に子宮内膜を厚くするために栄養や老廃物を溜め込むのです。月経のおかげで、女性の体は月の周期に合わせて、心身を循環できているのです。
月経が神秘的な理由
出産ができる女性にしか現れない生理現象
月経は、赤ちゃんを産むことができる女性にしか現れない生理現象です。女性の体内では毎月、赤ちゃんを受け入れる準備をして、排出するという壮大な循環を欠かさずしてくれているのです。自然の循環と似ていて、とても神秘的に思いませんか?
心と体の変化をもたらしてくれている
月経があることで女性の体と心は、1ヶ月のうちに大きな変化を毎月遂げています。多くの女性は月経による変化は、毎月のルーティンのように感じ、不思議に思う方は少ないかもしれませんが、よくよく考えると不思議なことではないでしょうか。
自然の摂理である月の満ち欠けの周期と一緒
月経周期は月の満ち欠け周期とほぼ同じと言われています。これは科学的には解明されていませんが、満月の時に出産や自然の芽吹きが多いという話を耳にすることがあります。何か関係があるのかもしれません。
感謝を込めてセルフケアをしよう
月経は、毎月規則正しくやってきて、女性の体内で不要となった血液や不要になったものを排出してくれている働きをしてくれています。
女性が女性らしく過ごせることも、出産ができるのも月経のおかげです。
薄味の食べ物を選ぶ
月経期間中は、エストロゲンという女性ホルモンの影響で普段と異なり、無性にスイーツや味の濃い食べ物を欲します。
ですが、そのまま食べてしまってはセルフケアとは程遠いものになってしまいます。
特に、
- 塩分が多い
- 脂質が多い
- 糖分が多い
上記の3つの食べ物は、決して食べてはいけないというわけではなく、なるべく控えるようにしましょう。
というのも、塩分や脂質を摂取すると、体内の血液が粘着質になってしまいます。血液が粘着質になってしまうと、子宮が血液や老廃物を排出しようと収縮する時に、いつも以上に頑張って収縮するようになり負担がかかってしまいます。
そうなると、月経痛を悪化させる原因となってしまいます。
ですから、月経が始まったときは感謝の気持ちも込めて、薄味の食べ物や体になるべく刺激の少ない食事をしてみましょう。
特に和食だと、ダシの味を効かせて作ることができるので、油や塩を普段より控えることができます。
白湯を飲む
食べ物を変えることと同じくらいに、水分を摂ることも月経に感謝の気持ちを伝える大切なセルフケアです。
水分も様々ありますが、選んでいただきたい水分は「白湯」です。白湯は、体内の温度を下げることなく、血液の循環を良くしてくれます。
月経がスムーズに働けるように、ありがとうの気持ちを込めて白湯を飲みましょう。
逆に避けて頂きたいのは、
- コーヒー
- 紅茶
- ジュースや炭酸飲料
- アルコール飲料
といったカフェインを多く含んだ飲み物や、血液を粘着化させてしまうアルコール飲料やジュースです。
子宮を温める
- お腹に手を当てて温める
- 入浴して温める
- 毛布にくるまって温める
- カイロや湯たんぽを使って温める
- ストレッチをして温め
ここに挙げた温め方は一例です。子宮を温めることは月経痛を和らげる作用もあります。正常な月経痛は病気ではありません。むしろ、女性の体の為に頑張って体内の老廃物を排出してくれている証拠です。ありがとうの気持ちを込めて、温めましょう。
ブルーデイからハッピーデイにする
月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)をお持ちの方は特に、月経期間中を心身辛くてしんどい期間と思っている方は少なくないでしょう。その為、月経が始まる前の週から始まった期間を「ブルーデイ」や「憂鬱な日」と脳裏やスケジュールに記録することもあるのではないでしょうか。
しかし、前述でお届けしたように月経があることで私たち女性は女性らしく生きることができています。ですから、「ブルーデイ」とマイナスに捉えたり、記憶するのではなく、女性らしくしてくれる週間として「ハッピーデイ」や、月に1回心身を綺麗にしてくれる「クリーンデイ」という風に、感謝の気持ちを根幹に、ポジティブなマインドに変えてみましょう。
良質な睡眠をとる
良質な睡眠をとることは、体の免疫力を高めて、ホルモンバランスを整えてくれる作用があります。
- 着心地の良いパジャマを着る
- 寝る前にリラックスできる空間作りをする
- ゴールデンタイムと呼ばれる夜22時〜夜中の2時の間に睡眠をとる
- 暖かいベッドで眠る
ツボを押す
東洋医学では、気・血・水の3つがバランスよく体内を循環していることを健康な状態と考えます。その中でも、血の巡りが悪くなった状態を瘀血(おけつ)と言います。瘀血に効くツボを押すと、月経痛や月経前症候群(PMS)を和らげることができます。
- 足首のくるぶしの下辺りから足の正面にある腱の間にある「中封(ちゅうほう)」をみつける
- 3〜5秒ほど気持ちいいぐらいの圧で中封を押す
- 2〜3回繰り返してツボを押す
感謝の気持ちを込めて押してみましょう。
以上、「 月経にありがとう 」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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