成功のための教科書『7つの習慣』を人生に活かす方法


『7つの習慣』は、1989年にスティーブン・R・コヴィー氏によって書かれ、1996年に出版された成功哲学の教科書とも言うべき書籍です。

初版以降、単に四半世紀以上にわたって売れ続けているだけではありません。2010年時点において44ヶ国語に翻訳されているという、もはやすべての人類の成功バイブルというほどのステイタスを築いている書籍です。
ここでは、この名著『7つの習慣』に書かれているポイントを端的に分かりやすくご紹介します。

成功のための教科書『7つの習慣』を人生に活かす方法

 

前提 ー インサイド・アウト


『7つの習慣』には、7つのそれぞれの習慣の説明の前に、その前提となる心の姿勢が原則として説明されています。
それが「インサイド・アウト」です。
インサイド・アウトとは、言葉としては内から外へという意味ですが、内とは自分のことを指し、外は自分の外部のことを指しています。つまり、自分から外部(他人や外部環境)へ、ということを指しており、状況を変えるためには自分の見方やスタンスをまず変えて、そこから外部へ影響を与えていくという発想法です。
その逆が、アウトサイドイン。つまり、状況を変えるために周りに変化を求め、自分は待っているという心の姿勢です。
『7つの習慣』では、このアウトサイドインを否定し、インサイドアウトを大前提として身につけるべき原則としています。

 

第一の習慣 ー 主体的である


『7つの習慣』では、第一から第三の習慣までを私的成功、第四から第六までを公的成功と定義づけています。
そのうち、まず、第一の習慣「主体的である」とは、すべては自分次第であると認識することを趣旨としています。すなわち、何か状況に変化を与える必要がある場合は、周囲が変化するのを待つのではなく、自らが能動的に動いて働きかける必要があることを指しています。
現状という結果は、すべて自分が作った原因によるものだと認識することです。

 

第二の習慣 ー 終わりを思い描くことから始める


主体的であることに続く第二の習慣は、「終わりを思い描くことから始める」です。若干分かりにくい表現ですが、これは、端的に言えば、最終目標を明確にし、それを意識してスタートする必要性を言っています。
『7つの習慣』では、実際の行動(物的創造)の前に、プランニング(知的創造)を必ずすべきであると説明されています。確かに、行動に移す前には計画があるべきで、その計画の向こうには、具体的なゴールがあるのが理想的なはずです。極めてシンプルかつ基本的な指摘ですが、日々の生活の中で、意識的にこれを行わないとただ時間が過ぎていってしまいます。

 

第三の習慣 ー 最優先事項を優先する


目標を明確に定めた後は、それを達成するまでの数々ある工程の中で、それぞれ優先順位をつけて合理的にかかれ、と『7つの習慣』は言っています。その目的に対して、やるべきことと、やるべきでないことを明確に抽出し、やるべきでないことを思い切って切り落とす。時間という限りある資源の中で、合理的かつ効率的に行動することが必要なのですね。
その優先順位のつけ方として、重要性と緊急性の二つの軸で冷静に判断すべきだとしています。
例えば、重要だけれど緊急を要しないものと、重要性は低いけれど緊急を要する二つのタスクが目の前にあった場合、多くの人は、重要性は低いけれども緊急性が高いものからかかってしまうという傾向があります。『7つの習慣』は、そこを改めるように指南します。つまり、判断基準は、あくまでも重要性であるべきだと。極めて、重要な指摘と感じます。

この第三の習慣までが、私的成功のプロセスです。この三つの習慣を身につけることによって、私たちは、他人に依存した状態から自立へとステップアップができると『7つの習慣』は説いています。

 

第四の習慣 ー win-winを考える


第四の習慣から、外部の人、すなわち社会の中で生きて行く人間として重要な習慣が説明されて行きます。その一つ目は、「win-winを考える」ということ。
つまり、自分も他人も互いにwin、利益を得るという関係が必要である、という指摘です。誰かの利益を犠牲にして、自分だけが利益を得るような行為は、すべきでないということですね。
同時に、謙虚になりすぎ、他人に利益のために自分の利益を犠牲にすることも良くないと『7つの習慣』は説いています。僕にとっても君にとっても有益。そんな関係でないと、本来の価値の創造はなく、継続はしないということです。

 

第五の習慣 ー まず理解をしてから理解される


互いのwin-winの関係を築くためには、まずは相手を理解するところから始めるべきだと『7つの習慣』は説いています。
いずれは自分のことも相手に伝えて、自分の言い分も理解させなければならないわけですが、まずは相手の言うことに耳を傾けて、深く相手を理解することからスタートするのが好ましいというわけです。
これは、日本の武道の精神、「守・破・離」すなわち、まずは素直に教えを受け入れ、新たな価値創造のためにそれを破り、最終的に自分のスタイルに展開して行くというプロセスにも通じるものがあります。
家族の対話でも、ビジネスでも、いきなり自分の主張から入ると、あまり良い結果につながらないことは多いものですよね。
まずは、相手の言うことを聞くところから。聞き上手こそ、コミュニケーション上手なのです。

 

第六の習慣 ー シナジーを考える


win-winを考え、そしてそのために相手の理解ができた後は、そこに自分の主張をぶつけることによって、1+1を3以上にするシナジーを発生させることが可能になります。単純な足し算ではなく、化学反応を起こすことによって、また新たな価値創造を起こす。それを達成することができれば、まさに公的成功というわけですね。
『7つの習慣』は、単に相手と無難にことを運ぶことだけでは成功とは言えず、win-winの関係によって自分にも他人にも有益で、さらにそれ以上の価値創造を発生させることこそが、本当の意味での成功だと説いています。

 

第七の習慣 ー 刃を研ぐ


インサイド・アウトから始まり、第六の習慣によりシナジーを発生させることによって社会的成功までの習慣がついた後は、それを何度も繰り返し行うことによって習慣にして行きながら、さらに高いレベルでの社会的成功を目指すべきとして、『7つの習慣』は自分を磨くことを第七番目の習慣としています。
その自分磨きのアプローチの軸として、肉体、精神、知性、社会・情緒、の4つの分野が定義づけされています。
肉体側面で刃を研ぐとは、体を鍛えたり、食事に気を使って健康体を維持することです。精神的側面で刃を研ぐとは、自らの価値観を深く見つめ、ブレない自分を作ることを意味します。知性的側面で刃を研ぐとは、読書などで新たな情報を仕入れ、知識レベルを上げることを意味します。社会・情緒的側面で刃を研ぐとは、仕事や社会的なサークルの活動の中で、人間関係を強化することを言います。

 

まとめ ー『7つの習慣』の人生への生かし方

世界中の多くの成功者の支持を受け続ける『7つの習慣』のエッセンス、いかがでしたか。
極めて合理的で、納得性の高いセオリーだと感じていただけたのではないでしょうか。書籍自体は、かなり分厚く、重厚な表現でそれぞれの要素が細かく説明されていますが、エッセンスを切り取ってまとめてみると、実にシンプルでかつ説得力のある理論だと思います。
この『7つの習慣』を自分の人生に活かすためには、それぞれの行動を実際に自分の頭で考え、ノートやパソコンに具体的に記録して行くことが最も効果的かと思われます。
それぞれの要素は、習慣、すなわち自然と体に身についているレベルにまで常態化させる必要があるので、思いついた時に単発的にやってみてもあまり意味がありません。習慣化するには、目標を立てながら実態を記録して自分で視覚的に確認しながら、自分を見つめてみることは極めて有効な手段になり得ると思います。

以上、成功のための教科書『7つの習慣』を人生に活かす方法でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。