今の時代、お金のことを調べようと思えば、色々な手段があります。
本を読んでもいいですし、インターネットなどを使えばあらゆる知識を得られるでしょう。
しかし、その反面、膨大な時間を伴います。
そこれ、ここでご紹介するのは、お金を取り扱った”映画”です。
たった2時間弱のストーリーで、あなたの人生がガラリと変わるかもしれません。
お金の深みが学べるオススメ映画4選
1.『ウォール街』
- 公開年:1987年
- 制作国:アメリカ
- 主演:マイケル・ダグラス
まず、一本目にご紹介するのは、アメリカでは知らない人はいないと言っても過言ではなく、日本でも”お金に関係する映画”といえばほぼ真っ先にでてくる、この映画です。
主人公であるバドは証券会社のサラリーマンであり、生活はとても裕福といえるようなものではありませんでした。
バドは営業として投資銀行家であるゴードンのオフィスを訪れるのですが、ゴードンはバドが提供する情報に興味を示しません。
しかし、バドの父親はとある航空会社の労働組合の幹部でした。そのためバドは内部情報を父親から得ることに成功。この内部情報をゴードンに教えるのです。
そう、この取引は株を知らない人でも聞いたことはあると思われる”インサイダー取引”でした。
しかし、航空会社の情報しかないバドは、数々の会社にスパイ行為を行うことによって得た情報をゴードンに流すのです。
ゴードンに気に入られることに成功したバドは、ゴードンと共に父親の航空会社を買収しようと画策。
最初は乗り気だったバドですが、いつしかゴードンの裏の顔に気づき、航空会社の株を暴落させてゴードンに損害を与えます。
それは築いてきたものを自ら潰す行為であり、バドはインサイダー取引により逮捕。
仮釈放されたバドはゴードンに呼び出され殴られますが、この時のやりとりを録音し、ゴードンも逮捕されます。
そしてバドは父と和解した後、罪を償うために父に見送られながら検事局の階段を上るのです。
この作品での名言は、ゴードンの愛人であり、バドの恋人であるダリアンに別れ際に言われた言葉ですね。
「私は”何とかやっていける”なんて言う生活に戻る気はないわ! 一度手に入れたお金を失うのは、最初から何も持ってないことより辛いわ」
とても難しいことですが、お金を持つとはどういうことか、本当の稼ぎ方とはといったことに気付かされる言葉です。
2.『大逆転』
- 公開年:1983年
- 制作国:アメリカ
- 主演:エディ・マーフィー
そして2作品目は、楽しくコメディタッチのストーリーから、お金の動きを学べます。
主演はコメディアンとしても有名なエディ・マーフィー。
商品先物会社を経営する年老いたデューク兄弟が、「人間が出世するのは血統か環境か」ということで喧嘩し、それに1ドルを賭けて見物するのです。
このときに使われたのが、デューク兄弟の会社でかなりのエリートであるウィンソープとホームレスであるバレンタインでした。
彼らの立場を入れ替えて、その様子を見ていたのです。
バレンタインは急に大仕事を任されるものの、その一般とは離れた独特な考えにより会社に利益を与えていきます。
一方、会社をクビにされたウィンソープは住む家を失い、婚約者には捨てられ、どうにか娼婦のオフィーリアの家に転がり込み、なんとか生きていました。
しかし娼婦のオフィーリアはどんどん落ちぶれてゆき、最終的には人に銃を向けるようになってしまうのです。
まさしく、先に紹介した『ウォール街』の時に述べた”一度手に入れたお金を失うのは、最初から何も持ってないことより辛い”という言葉が当てはまります。
ここでデューク兄弟の勝負は終わり、ウィンソープを会社に戻そうとしますが、この一連の企みをバレンタインは知ってしまいます。
逆襲に出たバレンタインはウィンソープと手を組み、スパイから情報を得てインサイダー取引で利益を得ようとしているデューク兄弟を騙して破産に追い込み、そして本当の内容をスパイから盗んだ二人はデューク兄弟とは真逆の大富豪になるのです。
この作品では株の失敗による危険性や大きな可能性、そして何より自分で考え稼ぐことの大切さを知ることができるはずです。
3.『マルサの女』
- 公開年:1987年
- 制作国:日本
- 主演:宮本信子
続いてご紹介するのは邦画です。
1987年に公開されたこの映画の主人公は、脱税を取り締まる側。
私が今回ご紹介するのは、その敵側、すなわち「悪者の金銭的な考えについて」です。
この映画の中にはお金に対する数々の言葉が登場するのですが、私が一番納得した言葉は
「あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて水ためているとするわね。
あんたのどが渇いたからといって、半分しかないのに飲んじゃうだろ。
これ最低だね。
なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。
いっぱいになって、溢れて、ふちから垂れてくるやつ。
これを舐めてがまんするの」
この言葉には、心のかなり深いところをえぐられました。
何が言いたいかと言うと、水=お金であり、貯めずに使ってしまう人はいつまでたっても貧乏で、株などの資産運用による配当だけで喉を潤す人間はお金を貯められるということです。
配当だけで生活をすれば、元金は全く減らないのは当然のこと。
実際に芸能人の方でも配当のみで生活をしている人もいらっしゃいます。
かなり的を射た言葉が多数登場するこの映画、ぜひオススメです。
4.『あなたに降る夢』
- 公開年:1994年
- 制作国:アメリカ
- 主演:ニコラス・ケイジ
まずはじめに、どんな映画かを一言で言うと、宝くじに当選した人の話です。
ニコラス・ケイジ演じるチャーリーは、下町の警察官。同じ下町のコーヒーショップで働くイボンヌは、借金のある夫のお陰で、苦しい生活を強いられています。
ある日、コーヒーショップを訪れたチャーリーは、イボンヌに渡すチップの持ち合わせがなく、「宝くじが当たったら半分をあげる」と約束します。
しかし、ただの口約束のつもりが、チャーリーの持っていた宝くじが見事当選。400万ドルを手にするのです。
チャーリーは妻に渋られはしますが、約束通り半分の200万ドルをイボンヌに渡しました。
ここから、それぞれの人のあり方が見えてきます。
この後のストーリーの詳細については割愛しますが、一度に大金を得た人間はどのように変化するのか、また自分なら誰と同じような行動をするのかを考えながら、観ていただきたいです。
今回の作品は実話をベースに作られています。
現実味がないような話でありながら、実は一番現実味がある話でもあります。
一度に多くのお金が入ってきた際のお金の使い方をこの作品から教わることができるのではないでしょうか。
最後に…
ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。
今回、4本の作品をご紹介しましたが、どれが正しいお金の使い方とは言えません。
それぞれがお金と向き合い、考えることが大事であり、今回紹介した映画が少しでも手助けになれば幸いです。
また、『ウォール街』、『マルサの女』共に続編があるので、よければそちらもご覧ください。
人生において切っても切れない関係であるお金。それを多角的に見られる人が、お金だけでなく心にも富んだ人になれるのでしょう。
以上、
「お金の深みが学べるオススメ映画4選」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。