知られざるレース鳩の華奢な世界 その入り口をご紹介

レース鳩
みなさまは、鳩についてどういった印象をお持ちでしょうか?
公園や駅前で首を前後に揺らしながら歩いてていたり、人が与える餌に我先にと群がったり、鳩は私たちの生活圏でも比較的よく目にする鳥なので、珍しいという印象はないと思います。
また、手品で使われたり、平和の象徴だったりと、身近な存在であることは間違いありません。
しかし、「レース鳩」となると非常に奥が深く、信じられないほど高額な個体も多いのです。
ここでは、レース鳩の魅力を少しでもお伝えできればと思います。


知られざるレース鳩の華奢な世界 その入り口をご紹介

 

1.レース鳩とは?

レース鳩とは?
『レース鳩』とは、いわゆる伝書鳩と呼ばれる鳩のことです。飛翔能力と帰巣本能に優れ、1000km以上離れた地点から巣に戻ることができるといわれています。
実は、レース鳩と呼ばれている鳩たちは、決して特別な鳩ではありません。私たちが街中で見かける鳩(ドバト=カワラバト)と同じ種類なのです。
もちろん、全く同じというわけではなく、同じ遺伝子を持った鳩ではありますが、現在のレース鳩は数世紀の長い年月をかけ、改良および淘汰が行われています。その結果、帰巣能力と飛翔能力が飛躍的に発達し、形態も神社やお寺などにいるドバトなどとは、かなり異なるものになっています。

古くからの『伝書鳩』の使い方としては、遠隔地へ伝書鳩を輸送し、脚に通信文を入れた小さな筒(現在ではアルミ製が多い)を付けて放鳩(ほうきゅう)します。
鳩の帰巣本能を活かし、元々飼育されている鳩舎に戻ってきたところで通信文を受け取ります。用途は通信文だけではなく、伝書鳩が持って飛べる範囲で小さな荷物を運ぶこともあり、その場合は背中に持たせることも多かったようです。
中でも僻地医療では、血清や薬品などの輸送に重要な役割を担っていました。
しかしながら、伝書鳩が迷って戻れなくなったり、猛禽類などに襲われて命を落とすこともあったので、同じ通信文を複数の伝書鳩に持たせて放されることも珍しくありませんでした。
レース鳩(伝書鳩)は、その帰巣本能で遠隔地から目的地(巣)への到着時間を競わせることに特化したエリートドバトなのです。

 

2.レース鳩の一般的価格と世界最高額

鳩 価格
レース鳩は、一体いくら位するのでしょう? そしてどのようにして手に入れるのでしょうか?

価格

レース鳩の値段ですが、鳩の血統などによって違ってきます。
平均的な価格は、10,000円前後から30,000円前後くらいでしょう。
安い個体では、3,000円から購入できるものもありますが、良質な血統を持つ個体では、50,000円以上することも珍しくありません。
さらに、輸入されたレース鳩の中には、100,000円以上する個体もあります。
まさにピンからキリまで、と言ったところです。

世界一高額なレース鳩

レース鳩の価格については、大体想像がついたと思います。
では、世界一高額なレース鳩には、どの位の値段がついたのでしょうか?

その価格、なんと4,100万円!!
2013年5月に行われたレース鳩のオークションで、中国人のビジネスマンが31万ユーロ(約4,100万円)でベルギーの鳩を落札したのです。
その鳩はボルトと名付けられ、鳩レース界では有名なベルギーの愛鳩家が飼育し、受賞歴もありました。

レース鳩は、実績、血統によっては数百万を超えるものも存在するのです。
しかし、そこまで高額になると、レースに出すのさえ躊躇してしまいそうです。。。

 

3.入手方法

入手方法
レース鳩は、どのように入手したら良いのでしょうか?
方法はいくつかあります。大きく分けて

  1. 協会に相談する
  2. 近所で飼育している人に相談する
  3. オークション

この3点が確実で現実的な手段です。

協会に相談する
日本には『社団法人日本鳩レース協会』『社団法人日本伝書鳩協会』という二つの協会があります。
これらの協会に相談して、お住まいの近隣の愛鳩家を紹介してもらうのが、初心者の方には安心して入手できる方法と言えるでしょう。
近所で飼育している人に相談する
ご近所で鳩を飼育している鳩舎を見つけることができれば、直接相談するのも良い方法のひとつです。
飼育している家を見つけるのは、じつはそこまで難しいことではありません。朝夕空を眺めてみて、鳩が群れをなして飛んでいれば、それは鳩の飼育者がその下にいる証拠です。
しかし、この方法は社交的な性格の方でないと難易度が高そうですし、その飼育者の人間性もわからないので少々覚悟は必要かもしれませんね。
オークション
この方法が一番、入手しやすい方法かも知れません。
しかも、飼育にあ必要な用品も取り扱っているため、初心者の方にはありがたい手段です。
日本において特に有名なのが、『レース鳩オークション』のサイトで、最も生体数が多いので初めて取引を行うにはおすすめです。
なお、オークションサイトへの登録には、先に挙げた『日本鳩レース協会』『日本伝書鳩協会』の会員になることが必須です。

🔗レース鳩オークション

あとがき

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

本記事では、レース鳩のほんの導入部分しか触れられませんでしたが、また別の機会にレース鳩の歴史や、鳩レースの魅力などをご紹介します。

以上、「知られざるレース鳩の華奢な世界 その入り口をご紹介」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。