普段使いの芸術品 ペルシャ絨毯の繊細で豪華すぎる世界

shutterstock_306940277-1普段使いの芸術品 ペルシャ絨毯の繊細で豪華すぎる世界
絨毯といえば、私たちの生活に密着したアイテムです。
クッションの役割を果たしたり、埃が立つのを防いだり、断熱・防音効果があり、一般家庭、オフィスなど、さまざまな場所で使用され、見ない日はないと言っても過言ではありません。
しかしながら、絨毯の中には、芸術品と言っても過言ではない美しさを湛え、骨董品としての価値を持つものも少なくありません。
中でも、ペルシャ絨毯は最高峰の技術と歴史を持ち、多くの人々を魅了しています。

ここでは、ペルシャ絨毯の繊細で豪華すぎる世界をご紹介します。


普段使いの芸術品 絨毯の繊細で豪華すぎる世界

 

1.ペルシャ絨毯とは

ペルシャ絨毯とは
ペルシャ絨毯は、現在のイラン周辺で生産され続けている絨毯です。
ペルシア文化・芸術を代表する極めて優れた工芸品の一つで、その起源は約3000年前の古代ペルシアにまで遡ることができます。
ペルシャ地域で作られる絨毯は総じて「ペルシャ絨毯」と呼ばれており、床面の敷物だけでなく、壁飾りやテーブルクロスとしても用いられています。

 

2.ペルシャ絨毯の魅力

ペルシャ絨毯には深い歴史の他にも、さまざま魅力があります。
簡単にご紹介すると

  1. 美しい色合い
  2. 使い込むほどに増す魅力
  3. 実は使い勝手がよい

が挙げられます。

美しい色合い

何と言ってもペルシャ絨毯には鮮やかな配色と繊細なデザインが知られていますが、淡い色合いのものや、暗い色合い、くすんだ色合いの物などの多様な色味が存在します。

そしてデザインには
中心部に大きな模様(メダリオン)をもつタイプ
メダリオン
メダリオンを持たない総柄のタイプ
総柄
幾何学模様のタイプ
幾何学模様
といったパターンがよく使用されています。

どのような色合い、デザインの絨毯をチョイスしても、部屋に広げるとそこだけ別空間が広がるような感じがします。絨毯からオーラが発せられ、室内が華やぎ、それでいてリラックスできる空間へと変えてくれるのです。

使い込むほどに増す魅力

ペルシャ絨毯は、長年使用している絨毯の方が魅力を増すといわれています。
それは、本当に質のよい絨毯は、日常的に何度も踏みしめられて使い込むほどに、光沢や柔軟さが増し、味わい深い色合いへと落ち着き、結び目がしっかりと詰まるためです。
良質なペルシャ絨毯は、使い込むことで絨毯本来の魅力を感じることができるのです。
逆に、見た目は綺麗な絨毯でも結びの弱い絨毯であれば、使うほどに絨毯は傷んでしまいます。
それだけに、絨毯職人の技術や手間が重要なファクターであり、しっかりと作られた物は50年使えるのは当たり前、80年以上使い続けられることも珍しくありません。
もちろんアンティークとして確立されたジャンルが存在し、ペルシャ絨毯の本場イランでは、使い込まれていながらもダメージのないものが、アンティーク絨毯としてその価値を認められています。

実は使い勝手がよい

美術品としての価値をもつペルシャ絨毯は、使用することに少し躊躇してしまいそうですが、前述のようにペルシャ絨毯は使い込むほどに魅力が増してゆきます。
そして、自然素材で作られているので、紙や木の素材を使用している日本家屋にも思いのほかフィットします。
元来、寒暖の差が激しい砂漠地帯でも使われているので、冬は暖かく、夏は涼しく、季節を問わずに使用でき、耐久性にも優れています。
海外では土足のまま使っていますが、そんな過酷な状況でも50年は使用できるのが普通のようです。
ペルシャ絨毯は手織りなので、メンテナンスもできるのが強みです。穴が開いてしまっても、その部分だけ糸を結び修理することが可能です。
そして、絨毯は丸ごとクリーニングに出すこともできます。
5年から10年に一度、専門の業者に依頼すれば、いつまでも清潔に美しく保つことができるのです。

 

3.世界最高額の絨毯は?

最高額
では、世界で最も高価なペルシャ絨毯はいくらなのでしょうか?
それは、2010年4月15日に、競売大手のクリスティーズがロンドンで開催したオークションで落札されたものです。

17世紀にイランのキルマンで作られた希少なペルシャ絨毯が、世界最高価格の620万ポンド(約8億9000万円)で落札されました。

これまでの最高額は、2008年にニューヨークのクリスティーズのオークションで落札された、1600年代の絹のイランのイスファハンで作られたもので、450万ドル(約4億1000万円)でした。

あとがき

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

ペルシャ絨毯の相場はやはり高価で、60㎝四方の大きさでも30万円程度するのは普通です。
しかしながら、50年は使用できるということを考えると、実はコストパフォーマンスはいいのかもしれません。
しかも、使っていくうちにさらに質が上がっていくという性質を持っており、家族の一員と言っても過言ではありません。
この記事をご覧になって、ペルシャ絨毯に興味を持っていただけたら幸いです。

以上、
「普段使いの芸術品 ペルシャ絨毯の繊細で豪華すぎる世界」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。