NISA初歩の初歩 知っておきたい4つのポイント

NISA初歩の初歩 知っておきたい4つのポイント

2014年から始まった、少額投資非課税制度「NISA」。
うまく活用していくために、制度と利用の仕方について押さえておきたいポイントを解説したいと思います。


NISA初歩の初歩 知っておきたい4つのポイント

 

1.NISAの基本について

まずNISAの基本的な制度のルールについて解説します。
NISAは、2014年1月から始まった「少額投資非課税制度」と言われるもので、
2013年末で終了した証券優遇税制に代わって導入された、個人投資家のための新しい税制優遇制度です。
その基本的なルールとして日本に住む20歳以上が利用でき、新規投資額で年間100万円まで非課税となります。
非課税となる期間は投資した年から最長5年間で、非課税枠は100万円×5年で最大500万円までとなります。

NISAの対象として取引できる金融商品は

  1. 上場株式
  2. 株式投資信託
  3. ETF(上場投資信託)
  4. ETN(上場投資証券)
  5. REIT(不動産投資信託)

となります。
国債や社債といった債権や公社債投資信託は対象外です。ただし、今後制度が改正されると投資対象に加わる可能性もあります。

 

2.口座や非課税枠のルール

投資額が100万円まで非課税になる制度なので、複数の銀行で開設できると100万円以上非課税で投資できてしまいます。
ですので当然といえば当然ですが、原則として1人1口座までしか開設できません。
ただし夫婦であればそれぞれ口座を持つことは可能なため、年間200万円、5年で最大1000万円まで非課税枠を作ることが可能です。

またNISA口座を開設する金融機関を変更したいと思っても、変更は1年単位でしか行えません。
金融機関の変更をした場合には、複数のNISA口座を持っていることにはなりますが、買い付けが可能なのは各年ごとに1つのNISA口座だけとなります。

そして年間100万円の非課税枠は翌年に繰り越しができません。
例えば2015年に50万円しか投資しなかったとしても翌年2016年の非課税枠が250万円にはなりません。
その年に使用しなかった非課税枠については権利を放棄したとみなされます。

資産が値下がりした場合も、追加投資は不可能です。
例えば100万円投資していたものが値下がりで70万円になっても30万円をさらに追加投資することはできません。
また非課税期間中に投資したものを売却したり口座を解約したとしても、枠は元に戻らず再利用することはできません。

 

3.既にある口座とは基本的にリンクできない

NISAは、あくまで新たに購入した上場株式や株式投資信託などが対象となります。
ですので、例えば開設時に特定口座や一般口座といった他の口座で保有しているものがあったとしても、それをNISA口座に移管することは基本的にできません。
またNISA口座で生じた売買損失についても、課税される他の口座の収益と損益通算することは不可能です。
そして損失の繰越控除といったこともできません。

4.NISAの活用タイプ分け

では、ルールを理解した上で、実際にNISAを活用した資産運用にどのようなスタイルがあるかを見ていきましょう。

まずリスクを避けたいのであれば、ローリスク・ローリターン型の投資になります。
具体的には株式の他にリスクが低い金融商品なども一緒に組み入れる、バランス型の投資信託などの方法になるかと思います。

逆に、非課税であるメリットを最大限享受したいのであれば、ハイリスク・ハイリターンの投資がオススメです。
具体的な金融商品としては、国内株式や外国株式が主なものになります。
特に日本よりも外国の株式の方がよりハイリスク・ハイリターンになる傾向があります。
また、投資信託でハイリスク・ハイリターンを狙いたい場合は、新興国に重点を置いた投資信託や積極投資を謳っているものを選ぶといいでしょう。

売買での利益をメインとする他に、配当金や分配金をメインとする方法もあります。
配当金をメインとするので、当然のことながら配当利回りの高い大型株に投資する必要があります。
高いもので数%の配当利回りが見込めるので、そのような銘柄を選ぶのがオススメです。
そして投資信託では配当・利回り収入や売買益を分配金として出すタイプの投資信託を選び、分配金を狙っていく形になります。
分配金の受け取り方には2つのタイプがあり、支払われる分配金をそのまま受け取る形の「分配金受取型」と
支払われた分配金を自動で同じ投資信託に再投資する「分配金再投資型」に分かれています。
このうち「分配金再投資型」は、100万円いっぱいまで投資している場合、再投資分が100万円の枠を超過してしまいます。
そして超過した部分については一般口座・特定口座で投資されることになり、課税対象になってしまいます。するとNISAのメリットがなくなってしまうため、あまりオススメとは言えません。

また、配当金にしろ分配金にしろ、その年の企業の業績によって配当金が無配となったり、運用がうまくいかないために分配金が出ないリスクなどは存在します。

あとがき

このようにさまざまな制約こそあれ、非課税という大きなメリットがあるのがNISAです。
自分にあったスタイルを見つけて、まずは口座を開設してみてはいかがでしょうか。

以上、
「NISA初歩の初歩 知っておきたい4つのポイント」でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。