「絵をアップロードするだけで、服になる。自分のブランドをはじめられる」というキャッチコピーで、2014年9月に誕生した「STARted(スターテッド)」というサービス。小さく始めて少しずつ前に進もうと思っていた運営会社の代表が、ビックリするほど注目されています!
イラストを書くだけで、マイブランドの服が作れる!
INDEX
1.STARtedとは?
STARtedは、個人でアパレルブランドをスタートアップできるサービスです。藤井裕二(フジイユウジ)氏が代表を務める「Bandersnatch(バンダースナッチ)」というECの会社が始めました。テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」のトレンドたまごのコーナーで紹介されたのを皮切りに、メディア取材も殺到しました。
STARtedは、サービスの利用者を「今まで服づくりに縁のなかった人たち」と想定しています。服づくりの知識がなくても「アイディアと情熱的な表現欲求」がある人たちに向けたサービスなのです。そのため、サービスにかかる費用やサービス内容については、「学生さんも使える」ことを基準にしているとか。
2.STARtedはいくらで何ができるの?
自分が作りたいと思う服のイラストを書くだけで、その服を制作してもらえます。だから、服を作る知識がなくても大丈夫。
気になる予算は、次のとおりです。
- 標準コース カットソーやワンピースなど 5〜20着 10万円から
- プレミアムコース アウターやジャケットなど 5〜20着 15万円から
- こだわりコース 制限なし 指定できる 30万円から
シンプルなデザインの服であればたくさん作れますし、凝ったデザインの服だとあまりたくさん作れないということのようです。
以下のようなさまざまなオプションも用意されており、プラス1万円〜5万円で追加できます。
- ボタンやファスナーといった部品を付ける
- 総柄の模様を生地にプリントする
- 服にブランドタグを付ける
- サイズ違いを追加で制作
- 色違いを追加で制作
- 複数の生地を組み合わせる
また、STARtedのWebサイト上に設置されているブランドページで、マイブランドの服を販売できます。自分でWebサイトを構築せずにすむので、簡単にアパレルブランドのスタートアップができます。実店舗のセレクトショップ的なWebサイトとして、いろいろなブランドの服を見て決めたい顧客が集まってくるので、マイブランドだけのWebサイト以上の集客力も期待できます。
3.STARtedはどうやって始めるの?
標準コースとプレミアムコースは、STARtedのWebサイトから制作申し込みをします。こだわりコースの場合は、まずは要相談という形です。
最初に、ブランドコンセプトを考えます。次に、イラストを書いてアップロードします。そうすると、STARtedが服のサンプルを制作してくれます。サンプル制作時には、ブランドオーナー専用の掲示板でオーナーの希望を聞きながら制作を進めてくれるので、細かい要望を伝えることができて安心です。コースは、制作する服の種類によって、STARted側が決定します。
こだわりコースは、掲示板のほかメール、電話、FAXと対面による打ち合わせができます。また、当初の料金内でサンプルを2回まで制作してくれます。製品の管理も、通常はSTARtedで保管・発送するところを自分で保管・発送ができます。
サンプルを制作したら、次はテスト販売です。サイトを見た人が購入してくれるかどうか、ドキドキワクワクの時ですね。テスト販売が好調なら、服の量産に進みます。
4.STARtedは実際にはどんなサイトなの?
サイトオープン時には、デモンストレーションとして、水森亜土や安野モヨコのイラストから制作した服のSTARtedによる販売もあり、売れ行きも好調でした。
STARtedで服を購入しようとする人は、実店舗が軒を並べるショッピングモールで1軒1軒ショップを覗いていくのと同様に、パソコン上でクリックして各々のブランドサイトを訪れます。既製服に飽きたらない人たちは、STARtedで自分の感性にピッタリの服を見つけることができます。
Facebook(フェイスブック)の「いいね!」やTwitter(ツイッター)のツイート機能のほかに、楽しいメガホンマークの「応援」機能がついており、購入までいかなくても好感触かどうかが分かるようになっています。
5.STARtedの現在
プロの独占領域だった「服づくり」を素人にも可能にした画期的な新サービスとして、大きな話題を集めたSTARted。自分が描いたイラストが服になるというだけでもすごいことですが、さらにその服を誰かが購入してくれる仕組みは画期的でした。
しかし、2018年末日をもってSTARtedのサービスは惜しまれながら終了しています。今後、新しい時代にあったサービスの提案を期待しましょう。
以上、
「イラストを書くだけで、マイブランドの服が作れる!」でした。
最後までお読み頂きありがとうございました!