世の中にはいろいろなものを集める方がいますが、コレクションの代表と言えるのが切手ではないでしょうか?
本記事では、世界一高価な切手をご紹介します。
レア中のレア! 世界一高価な切手のご紹介
1.世界一高価な切手
早速ではありますが、世界一高額な切手をご紹介します。
栄えある世界最高額の切手は、1856年に南米のギアナ(現在のガイアナ)で製造され、これまでに世界で1枚しか見つかっていない1セント切手です。しかも「British Guiana One Cent Black on Magenta」という名前までついています。
以下の画像が、その切手です。
これは2014年6月17日、米国で34年ぶりにオークションにかけられ、約9億7000万円(950万ドル)で落札されました。
切手としては、史上最高の落札額だそうです。
この切手は、当時、本国イギリスから届くはずだった切手が予定どおり届かなかったため、現地の郵便局が新聞社に依頼して作らせた3枚の切手のうちの1枚で、現在は世界でこの1枚しか残っていないとされています。
また、この切手は今までにも何度かオークションにかけられ、切手としての最高落札額を塗り替えてきました。
それゆえ「世界で最も有名な」切手として知られ、オークションの主催者は「時がたつごとに神秘性が増していっている」と話しています。
2.そのほかの切手の最高峰
前章で取り上げたギニアの切手が記録を塗り替えるまで、最高額として君臨していた切手がこちらです。
この切手は、1855年にスウェーデンで発行されたものです。
これは、青緑色が正規の色でしたが、誤って黄色にミスプリントされている非常にレアなもので、価格は740万ドル(約6億8000万円)。
こちらにも名前がつけられており、「Treskilling Yellow」と呼ばれています。
この切手は、あらゆるオーナーの手に渡ってきました。世界一の切手コレクターと言われる大富豪「フィリップ・フェラーリ」氏の所有となったこともありました。著名な心理学者であるジグムント・フロイトから、1890年ごろに譲り受けたそうです。
その後、さまざまな所有者を転々として、1990年にはその価値は100万ドルを超えるようになったそうです。
それまできれいな状態で保存されていたことを見ると、大変に価値があり、大切にされていたことが伺えます。
3.日本の最高額の切手
日本にも古くから切手は存在していました。
さて、日本における最高額の切手は、どの位の価値があるのでしょう?
日本で作られた有名な珍品切手として世界的に公認されているのは、「龍500文逆刷りエラー」切手です。
これの元は「竜文切手」というもので、1870年(明治3年)から印刷が開始され、1876年まで続けられました。
大きさは19.5mm四方の正方形と、日本でもっとも小さい切手でもあるのです。
当時は原版を複版する近代的印刷技術が日本にはなかったため、手作業で原版が作成されました。
1シート40枚分の実用版を手で彫る手法が取られたため、竜の顔の斑点、外縁の太細唐草文様のエラーなど、細部に相違が見られ、バラエティーに富んだ切手となったのです。
『竜文切手(ノーマル)』
さらに竜のモチーフと、額面が別々に印刷されていたので、500文切手に逆刷のエラーが存在することが知られています。1973年にはアメリカ合衆国で使用済みのものが発見され、オークションにかけられました。
現在は日本人が所有しているそうです。
以下の画像をご覧いただければ、イメージがしやすいと思います。
少々画像が不鮮明ですが、竜の向きに対し、額面が逆に印刷されていることがわかります。
また、日本切手のカタログ評価額では3500万円が付けられていますが、もし実際に売りに出た場合、1億円を超えることは確実とされています。
蒐集家の方が手放すことは考えにくいですが、今オークションにかけられた場合、どの位の値が付くのか気になるところです。
あとがき
ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。
1円から始められる切手のコレクションは手軽にスタートできる趣味と言えますが、非常にバラエティに富み、プレミアがついて大変に高額になるものも多いので、大変に奥が深いものです。
私自身、小学生の頃に切手を集めていた時期がありました。
そのコレクションは、今ではどこに保管しているのかわからなくなってしまいましたが、見つけることができたらまた、コレクションを再開したいと思っています。
以上、「レア中のレア! 世界一高価な切手のご紹介」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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