ダイヤモンドは大変に貴重で、美しく、その価値は誰もがご存知かと思います。
しかし、宝石はその大きさ、芸術的価値、希少性により価値が変わってくるものです。
本記事では、『宝石として』最も高価な逸品達をご紹介します。
世界で最も高価な宝石 5点をご紹介!
1位 コ・イ・ヌール ダイヤモンド
最初に紹介するこのダイヤモンドは、インドで発見された巨大なダイヤモンドで、世界最古のダイヤモンドとも呼ばれています。
『マハーバーラタ』(ヒンドゥー教の聖典のうちでも重視されるものの1つ)にも名前が記載されているほど、歴史あるダイヤモンドなのです。
この『コ・イ・ヌール』には「光の山」という意味があり、大きく光り輝くダイヤを目にしてそのように表現することは、決して大げさではないでしょう。
カーカティーヤ朝時代から、盗まれたり、奪われたりして、インドの権力者の間を行き来していました。最終的にヴィクトリア女王の所有となり、ロンドン塔に展示され、現在に至っています。
男性には悲劇をもたらす石として、女性には幸福をもたらす石として知られています。
そのダイヤモンド自体の価値に加え、歴史的価値により、もはや値段はつけられないそうです。
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2位 ザ・ミレニアム サファイア
サファイアも非常に人気のある宝石ですが、この宝石も実に圧巻です。
1995年にマダガスカルで発見された90,000カラットもの原石に、2年の歳月をかけて彫刻を施した「ザ・ミレニアム」は、世界最大のサファイアとして知られています。
その金額は推定で200億円とも言われています。
この大きさは言わずもがなですが、細かく施された細工により、さらなる魅力をかきたてます。
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3位 ドム・ペドロ アクアマリン
アクアマリンとは、青色のベリル(緑柱石)であり、3月の誕生石とされています。
この『ドム・ペドロ』の土台部分の幅は約10cm、高さは約35cm、質量は約2kg(=10363カラット)と、驚愕のサイズを誇っています。
ドム・ペドロ(Dom Pedro)という名前は、鉱石が採掘された場所、ブラジルの初代皇帝の名に由来しているそうです。
当初は、以下の写真のような原石だったのですが、ドイツの高名な宝石カット技師、ベルンド・ムーンシュタイナーによってカットされて上の写真のような姿になりました。
宝石というよりも、「トロフィー」といった趣きすら感じさせる、この存在感はまさに唯一無二です。
現在は、アメリカのスミソニアン自然博物館に展示されているのですが、価格は不明とのことです。
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4位 夜明珠(蛍石)
続いて紹介するこの宝石も、大変な存在感があります。
海南省文昌市の宝玉宮で公開された直径1.6メートル、重さ6トンの「夜明珠(夜の真珠)」は、大人4人でないと抱えられないほどの大きさを誇っています。
「夜明珠」は蛍石(ほたるいし)の通称で、暗い場所でも光を放つという神秘的な石なのです。
価格は22億元(約276億円)と、これもまた破格です。
5位 ピンクスター ダイヤモンド
次に紹介する宝石は、世界一高価な「ピンクダイヤモンド」です。
ピンク色のダイヤモンドは、他の色のダイヤモンドに比べて最も人気のあるカラーです。
また、滅多に採掘されることのない稀少なダイヤモンドとしても知られており、したがって高価格です。
ピンクスターは、米国宝石学会が今までに鑑定した傷一つないピンクダイヤモンドの中で、最大の大きさを誇ります。
元々132カラットだったのですが、2年にわたって研磨された結果、現在は59.6カラットとなっています。
2003年にモナコで初めて披露され、2013年11月13日に8320万ドル(83億円)で落札されました。
やはり、この大きさに対して規格外な価値がつけられるあたり、さすがダイヤモンドと思わずにはいられません。
あとがき
ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。
女性の心を輝かせる美しい宝石達。
今回ご紹介させていただいた物は、すべて高嶺の花といえる、最高峰の宝石です。
それを手にすることは叶わなくても、間近でその美しさを感じてみたいものですね。
以上、「世界で最も高価な宝石 5点をご紹介!」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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