桁違いの当選金額を誇るアメリカの宝くじには、大きく分けてLottery(ロッテリー)、日本でロトと呼ばれるものと、スクラッチカードゲームの2種類があります。
宝くじはただの2種類!?と、あなどるなかれ!!!
州によって独自のロトとスクラッチゲームがあるので、とてもすべては調べきれない数なのです。ここでは、ペンシルバニア州に在住のレポーターが、アメリカの宝くじ事情に焦点を当てて詳しくお伝えします。
当選金は1000億超え! アメリカの宝くじを詳しく知りたい
INDEX
アメリカでは宝くじはどこで買うの?
日本だと、専門の宝くじ売り場がありますが、アメリカではペンシルバニア州に限らず、スーパーマーケットのお客様インフォメーションカウンター、薬局カウンター、コンビニエンスストアー、ガソリンスタンド、ショッピングモールの中などで購入できます。
また、宝くじ専門の自動販売機まであります。
自動販売機にもいろんな種類があり、入手できる宝くじのゲームのカードはさまざまです。全く、どれがどれで、何がなんだかわからない感じです。
ゲームの種類はどんなものがあるの?
ロッテリー(ロト)
ロッテリーとは、自分で、あるいはコンピューター任せで、いくつかの数字を選び、その数字が当たれば賞金がもらえる、というもの。
- 選ぶ数字
- 並ばせ方
- 当たる確率
- カードの種類
またそのゲームの種類によって全く違います。
当たりにくい確率であるからこそ、当選金額も半端ない数字です。
当選金額は、ゲームと掛ける金額によって全く異なりますが、当選者がいなかった場合、持ち越されるものがあるので、50ミリオンにも、100ミリオンにもなるとのこと・・・。
ドルでは想像がつきにくいのでこれを単純に1ドル100円で日本円に換算してみると・・・、5,000,000,000円=50億円!!、60,000,000,000円=600億円!!・・・
桁数が大きすぎて、もうわけが分かりません。
インスタントゲーム
インスタントゲームとは、スクラッチカードのことです。
購入したその場でカードを削って、出てくる柄、またはデザイン、数字などの並びによって当選がすぐにわかるようになっています。
賞金金額は、これもロッテリーと同様、カードの種類と掛ける金額によって全く異なりますが、1ドル100円の単純計算で円表示をすると、500ドル(5万円)から、1,000,000ドル、すなわち100,000,000円=1億円ほどなのだとか。
やはり、ロッテリーの方が、このスクラッチカードよりも、数字を選ぶという意味で確率的に難しいので、金額も半端なく大きいということですね。
さあ、そんなワクワクするような夢の数字を見たところで、それぞれのゲームについて詳しく説明していきましょう。
ロッテリー(ロト)の種類
ロッテリーは数字との勝負です。決められた数字の中からいくつか数字を選びます。
自分で選んでもいいし、コンピューターに任せてもいいそうです。1ゲームは50セントから、1ドル、2ドル、3ドル、4ドル、5ドルまであります。
そしてその掛け金と、それぞれ決められた掛け方を選んで、レジでチケットを発行してもらい、それを受け取ります。
その後、テレビや宝くじ情報で決められた時間に抽選される結果を確認します。
Big 4
(ビッグフォー)
0から9までの数字の中から4つの数字を選び、そしてストレートまたはボックスのどちらかの掛け方を選びます。
Cash 5
(キャッシュファイブ)
1から43までの数字の中から5つの数字を選びます。
Daily Number
(デイリーナンバー)
0から9までの数字の中からを3つだけ選びます。ストレート、ボックス、スーパーストレート、フロントペアー、バックペアーの中から掛け方を選びます。
Match 6
(マッチシックス)
1から49までの数字の中から、6つの数字を選びます。
Mega Millions
(メガミリオンズ)
1から75までの数字の中から5つの数字を選びます。そしてメガボールナンバーとして、1から15までの数字から1つ選びます。
Millionaire Raffle
(ミリオネアラッフル)
このゲームは1年に2回しか発売されません。1枚のチケットは20ドルで、日本の宝くじのように数字がならべられており、その数字が当たれば最高賞金は約1,000,000ドル(100,000,000円=1億円)だそうです。
Powerball
(パワーボール)
1から59までの数字から5つ選び、パワーボールナンバーとして1から35までの数字から1つ選びます。
※パワーボールはたびたび注目を集める宝くじです。
なぜなら、その当選金額。
誰も計6つの数字を当てることができず、2015年11月から2016年の1月10日には、繰り越しに次ぐ繰り越しが起こり、その当選金額が何と1530億円!!!にまで膨れ上がりました。
まさに、一攫千金のチャンスではありますが、その確率は3億分の1。その後、当選者が出て繰り越しは解消されましたが、最近でも繰り越しは起こっており、2017年には830億円の当選者が出たというニュースが日本でも話題となりました。
アメリカに旅行した際などに、試しに買ってみる価値はあるのではないでしょうか?
Quinto
(クゥイント)
0から9までの数字を5つ選びます。そしてストレート、ボックス、ストレートボックス、フロントペアー、バックペアー、フロントスリー、バックスリー、フロントフォー、バックフォーの中から掛け方を選びます。
Treasure Hunt
(トレジャーハント)
1から30までの数字の中から5つ選びます。
インスタントゲームの種類
カードを購入したら、それを削るだけの簡単なゲーム。その場で当選かどうかがわかるので、気軽に楽しむ人が多いようです。
これまた種類は豊富。
新しいゲームがどんどん生み出されて行くため、ご紹介するのは私が調べられたものだけになりますが、ここペンシルバニア州で今現在購入可能なスクラッチカードの種類はこちらです。
品番 タイトル カード価格
939 $250,000 A Year For Life $10
1027 Million $$ Match $20
1029 Cross Word Time $3
1030 $1,000 A Week For Life $2
1032 Neon 9s $10
1036 $1,000,000 Diamond Dazzler $20
1038 Pyramid Riches $3
1039 Double Match $2
1041 Gold Rush $10
1042 Hot Numbers $5
1043 Crossword X5 $5
1046 $1 Million Spectacular $20
1047 Aces and 8s $5
1048 Bingo Star $5
1049 Bullseye Bucks $3
1052 WIn WIn WIn $10
1054 Match To Cash $5
1056 Money Bags $1
1063 Max-A-Million $20
1065 Bingo Plus $3
1066 Be My Cupcake $2
1067 Moola $1
1068 Three Million $30
1069 Crazy Wild Ca$h $10
1071 Dublin Dollars $2
1072 Million Dollars Multiplier $20
1073 MONOPOLY Jackpot VIP Players Club Second Chance $5
1074 Gold MIne $3
1075 Three To Win $2
1076 Hot Shot $1
1077 Winning 777 $10
1078 Mother’s Day $5
1079 Spicy Hot Cash $2
1080 Wild 1 $1
1081 Money Money Millionaire $20
1082 Lucky X20 $5
1083 On A Roll $3
1084 Febulous Fortune $2
1085 Road 2 Riche$ $1
アメリカの宝くじ画像7枚
日本とアメリカの宝くじの違い
「10億円が当たったら・・・」もちろんそれはすごいことなのですが、日本との大きな違いをお忘れなく。
日本であれば、宝くじはどんなに高額であっても非課税扱いです。だからもし10億円が当選すればそのまま10億円が受け取れますよね? さらに匿名でそのお金が受け取れます。
ところが、ここアメリカでは・・・。
まず10億円を一括で受け取る場合、半分近くの金額を税金として国に持って行かれます。
そして残りのお金を一時所得金として通常の収入と合わせて確定申告しなければならないので、その結果、また税金を支払わなければなりません。
分割払いで受け取る場合は、20〜30年間くらいに分けて全額を受け取れるそうですが、それでも、確定申告は必要になるので、ある程度の税金は支払わなければなりません。
全額受け取る方がいいのになと思うのですが、ここアメリカでは、ほとんどの当選者は一括での受け取りをする人の方が多いんだとか。
また、いくつかの州を除いて、自分の名前を公表しないと受け取れないということになっています。
どこの誰がいくら当選しました、こんなニュースを見たら、誰もが「私にもチャンスがある」と思いますよね。宝くじ業界も商売です。そうやって購買意欲を湧かせるためであるとも言われます。
また、宝くじは偽りではなくちゃんと当選者がいることを証明するためとも言われますが、公にすることで、やはり当選者家族は大変な思いをすることの方が多いそうです。
ニュースを見ていると、そういった「一瞬の幸せ」を得た家族が、これまでの信頼関係を失ってバラバラになり、友人を失い、何もかも失ったあげくに犯罪に巻き込まれたり、最後には殺されたり・・・という残酷なものまであります。
確かに、当選した人がどこの誰だか分かっていたら、強盗に入る人もいるのかもしれません。
そんな不安なことってありませんよね。せっかく当選しても不幸になる方が多いようですが、それでも匿名にしないのは、やはりビジネス的な販売促進目的なんだろうと思わずにはいられません。
お金に飢えている時代だからこそ、人はお金に幸せを求めますが、一瞬で得た、使い切れないほどの額は、人を幸せにしてはくれないのでしょうか。
やはり、幸せはお金では買えないものなのでしょうか。
それでも、欲しいものがたくさんある私は「せめて1,000万、500万でもいいから当たらないかな」と思ってしまいますが。
あなたはどうでしょうか。
以上、
「当選金は1000億超え! アメリカの宝くじを詳しく知りたい」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考資料
⇒ Pennsylvania Lottery(ペンシルバニア・ロッテリー)
⇒ Mega Millions(メガミリオン)