熊谷正寿氏率いるGMOインターネットグループ(以下、GMO)の合言葉は、「すべての人にインターネット」です。夢を実現するため、数々の困難を乗り越えてきた爽やか系イケメン社長・熊谷氏の、素顔な性格に迫ります。
1.素顔を気さくに見せる
熊谷正寿氏のような成功した実業家は、あまり素顔を見せないものですが、熊谷氏は例えばブログのプロフィールに、ご自分と母親が写った幼稚園の入園式の記念写真を載せています。
平社員から始まって徐々に出世の階段を登って社長になった人は、多かれ少なかれ社内の派閥争いや権力闘争をくぐり抜けてきています。そのため、隙や弱みは見せないようにする人が多いでしょう。
しかし、自らベンチャーを起業した熊谷氏は、最初から社長だったので、むしろ隙や弱みのような素顔を見せることで、社員との信頼関係を築いたのかもしれません。
2.見守られてのびのび育つ
熊谷氏のご両親はそれほど厳格な方ではなく、氏は「煙草は20歳でやめました」とおっしゃっています。高校受験の際には、3年生の半ばを過ぎてから、それまでの成績に釣り合わない志望校を口にして、先生に笑われたとのこと。ご両親は、熊谷氏のおしりをたたいて猛勉強させる教育パパ・ママではなかったようです。
また熊谷氏は、小中学生の頃に1カ月もの間ヒッチハイクの旅に出かけ、お金がなくなると、大学生だと嘘をついてアルバイトしていました。アルバイト先の店長さんは当然嘘を見抜いていたと思われますが、熊谷氏の真面目な働きぶりにほだされたのでしょう。氏の子ども時代は、おおらかに見守ってくれるタイプの人との巡りあいが多くあったようです。
3.負けず嫌いな性格を持つ
熊谷氏は父親の経営する会社で、社会人としての1歩を踏み出しました。そのまま父親の会社に残っていれば、取締役はもちろん、父親の後を継いで社長にもなれたかもしれません。実際に熊谷氏は「家業の経営幹部を目指すことも本気で考えていました」とおっしゃっています。
けれどもヒッチハイクの旅が示しているように、元々独立独歩の精神が強かった熊谷氏は、28歳で起業を決意します。そして以前からの「何かの分野でナンバーワンになる」という夢は、「インターネットの分野でナンバーワンになる」という具体的な夢になったのです。
負けず嫌いな熊谷氏のナンバーワン志向は、GMOの隅々にまで浸透しています。GMOでは、指を1本立てて前に突き出すという「ナンバーワンポーズ」を制定しているそうです。
4.口癖は「夢を持ち明文化する」
熊谷氏は1冊の手帳に夢をリストアップすることから始めて、起業→東証一部上場→インターネット業界のナンバーワンと、次々に夢を実現しました。
起業家を志す人に向けてアドバイスをと言われると、熊谷氏はいつも口癖のように「夢を持ち明文化する」ことを挙げています。
言葉で奨めるだけでなく、熊谷氏はGMOグループ社員を対象に『夢をかなえる研修会』を開催し、自ら登壇して研修を行っています。目的は、社員達が夢の設計図を持って計画的に行動し、充実した人生を送るきっかけにしてもらうためです。
熊谷氏自身の夢は、以下の6つのカテゴリに分類されています。
- 健康
- 教養・知識
- 心・精神
- 社会・仕事
- プライベート・家庭
- 経済・モノ・お金
これらのカテゴリはバラバラな夢ではなく、「成功」と「幸せ」という熊谷氏が最も大切に考えるキーワードを目的に連携しています。熊谷氏は「健康な体、豊かな教養そして開かれた心を持てば、おのずと仕事と家庭の夢は実現し、その結果、経済的な豊かさに恵まれる」とおっしゃっています。
5.話題はいつも仕事のことになる
インターネット実業家らしく、ブログもFacebookも使いこなす熊谷氏。更新も、こまめに行われています。
けれども、ブログもFacebookも個人名のアカウントにもかかわらず、話題はすべて仕事のこと。ブログに載っているGMOの詳細な成長戦略を拝見すると、オーナー社長のブログ・Facebookはすなわち会社のブログ・Facebookなのだと実感させられます。
以下は、GMOインターネットグループの公式情報サイトの種類と名称です。ブログとFacebookは、熊谷氏が自ら運営しています。
GMOグループの公式情報サイト | 情報サイトの名称 |
公式Webサイト | GMOインターネット株式会社 |
ブログ | クマガイコム |
熊谷正寿 |
それほどまでに熊谷氏は仕事好きなのかと思われるかも知れませんが、それは反対です。熊谷氏は、好きなことを仕事にしたのです。これは非常に重要なポイントです。
起業するとき、あるいは何かの事業に着手しようとするとき、収益が見込めるかどうかを誰でも一番に考えるでしょう。それももちろん大切ですが、もう一つ大切なのは、自分がその分野に興味があることです。
何の興味もないのに、ただ儲かりそうだというだけで事業を始めても成功しません。たまたま成功したとしても、その状態を続けるためには、情報収集や勉強などの地道な努力が必要です。
好きなことであれば意欲が湧くので、そういった努力をし続けることが可能でしょう。けれども、あまり興味のないことの場合は、意欲が湧かなかったり、努力が苦痛になったりして長続きしません。
「始めあらざるなし、克(よ)く終わりある鮮(すくな)し」といいますが、これは「人はいろいろなことをし始めるが、それを最後までやり通す者は少ない」という意味です。
熊谷正寿氏の成功要因は、インターネット・IT分野への興味や自分の性格を理解して、常に話題にしたくなる仕事を選択したことです。
まとめ
インターネット実業家:熊谷正寿氏の5つのポイント
- 素顔を気さくに見せる
- 見守られてのびのび育つ
- 負けず嫌いな性格を持つ
- 口癖は「夢を持ち明文化する」
- 話題はいつも仕事のことになる
熊谷正寿氏のブログ「クマガイコム」には、イメージキャラクターのくまポンが登場し、ブログのフレンドリーな雰囲気を一層高めています。また、熊谷氏は年下の飲み仲間から「くまくま兄ぃ」と呼ばれています。こういったことからも、熊谷氏の気さくでオープンな素顔が覗けるのではないでしょうか。
熊谷正寿氏の研修を受けてみたくなりますね! 以上『インターネット実業家・熊谷正寿氏の素顔に迫る』 でした。ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

参考資料
- DREAM GATE:http://case.dreamgate.gr.jp/mbl_t/id=345
- All About:http://allabout.co.jp/gm/gc/291291/3/
- 『慣用句・故事ことわざ辞典』成美堂出版