熊谷正寿氏が率いるGMOが20年続く5つの秘訣

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熊谷正寿氏がインターネットベンチャーであるGMOを起業してから早くも20年。インターネット業界では、すでに長老格の熊谷氏ですが、熊谷氏の会社が長く生き残れた5つの秘訣を探っていきましょう。

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1.ベンチャー上場後、55年計画を持つ

熊谷正寿氏がベンチャーで起業したのは28歳のときです。GMOグループは1991年、株式会社ボイスメディアとして産声をあげました。そして熊谷氏は、起業のずっと以前、21歳のときから、35歳で上場するという目標を立てており、40日遅れで見事達成しました。

上場後の事業見通しとして立てたのが「55年計画」です。この計画には、インターネット総合グループとしての以下のような目標が掲げられています。熊谷氏は、GMOグループの将来像として、住友、三菱、三井といった巨大コンツェルンをイメージしているのです。

  • 売上高10兆円
  • 全グループで200社以上
  • 従業員数20万人

GMOグループは、半世紀先を見通したこの55年計画を日々着実に遂行し、事業を拡大し続けています。

 


 

2.GMO全グループで同じ方向を向く

もともと熊谷氏には、ご自分が亡くなった後に会社もなくなってしまうのは悲しいので、それを避けたいという思いがありました。そこで企業を長続きさせる方法を研究し、一番長寿なのは会社ではなく宗教だという結論に到達しました。

インターネット産業は、新しい技術やアイディアが次々と生まれては消えていく変化の激しい業界です。熊谷氏がいかに優れた経営者でも、年々増え続けるグループ全社の日々の状況を把握しきれるものではありません。

そのため、GMOではグループ各社の社長に大きな権限を持たせ、事業推進のスピード化を図っています。けれどもこの方法は、年月が経つにつれ各社がバラバラに成長していってしまう危険性をはらんでいます。

そこで熊谷氏は、各グループ会社の社長や幹部との週1回のミーティングや「スピリットベンチャー宣言」という社訓の唱和など、会社に宗教の仕組みを取り入れました。グループ全社が常に同じゴールを目指し、同じ方向を向いて事業を推進できるような体制を整えたのです。

 


 

3.熊谷正寿氏はリスク管理を徹底する

熊谷氏はベンチャーの起業当初から、無借金経営をポリシーに会社の拡大をしてきました。けれどもあるとき、会社の資産のほとんどをつぎ込んだ事業で、400億円もの借金を抱えました。

それはGMOが上場を果たし、旭日昇天の勢いだったときのこと。熊谷氏に、オリエント信販の買い取りの話が持ち込まれたのです。金融業にも手を広げる計画を持っていた熊谷氏は、250億円での買い取りを決めました。

後に振り返って、熊谷氏は「GMOインターネットと僕個人の資産を合わせた限界ギリギリの金額を賭けてしまった」と述懐しています。

オリエント信販自体の財務状況は悪くありませんでしたが、グレーゾーン金利を違法とする最高裁判決と会計基準の改定により、約200億円もの高額の引当金を積むことが必要になったのです。

これは創業以来の大危機でした。けれども以下の表のように、社員の尽力と銀行やYahoo!、経営者仲間の支援で、ギリギリ持ちこたえることができました。

 

尽力者・支援者 尽力・支援の内容
社員の尽力 幹部社員が誰一人辞めなかった
幹部社員が朝から晩までディスカッションし、打開策を1000通り以上シミュレーションした
銀行の支援 あおぞら銀行や三菱東京UFJ、三井住友などのメインバンクが応援姿勢を貫いた
Yahoo!の支援 14億5000万円を出資した
経営者仲間の支援 電話一本で数十億円貸してくれた企業家もいた

 

この時の苦い経験から、熊谷氏は限界投資額を資産の3分の1までと定めました。氏は、この失敗を糧にしてリスク管理を徹底し、同じ失敗は二度と繰り返さないという決意で事業を行っています。

 


 

4.GMOグループは仲間を大切にする

GMOでは、社員を「仲間」または「スタッフ」と呼んでいます。上下関係を感じないで仕事ができるようにという考えからです。

熊谷氏は、ノウハウを扱うインターネットの事業は人が財産といいます。そのため、スタッフが高い満足度を保てるよう、さまざまな取り組みで福利厚生を充実させています。

2011年6月にオープンした「シナジーカフェGMO Yours」(社員食堂)は、栄養士によってカロリー計算されたバランスの良い食事から、健康にいいお菓子まで揃っています。さらに24時間営業で、すべてが無料。熊谷氏はここを単なる社員食堂ではなく「人財を集め、育てる“場”として世界一のコミュニケーションスペース」と位置付けています。

そのほか、ワーキングファーザー&マザーのために社内につくった託児所「キッズルーム GMO Bears」は、昼休みに子どもと遊ぶこともできます。また昼寝ができてマッサージまでしてもらえる「マッサージ&おひるね GMO Bali Relax」には、リラックスできるよう音楽が流れ、良い香りが漂っているそうです。

 


 

5.魅力あるリーダー熊谷正寿氏が統率する

GMOが20年生き残っている5つ目の秘訣は、熊谷正寿氏というリーダーの魅力です。

リーダーの運営手法は会社によってそれぞれですが、熊谷氏の場合は、周囲の素晴らしい人たちに任せていくというスタンスです。氏はまた「自分には力はない」ともおっしゃっています。

今や日本を代表する総合インターネットグループ総帥の謙虚な言葉ですが、確かにどんなに能力の高いリーダーでも、たった一人でやれることは限られています。組織が大きくなればなるほど、より多くの人の力の結集が必要です。

「たえず相手の笑顔を考えている」という熊谷氏。仲間への「ありがとう」という感謝の一言を忘れません。またGMOでは、新規の事業やプロジェクト立ち上げる際、やりますと立候補した人を信頼して任せています。

こういった熊谷氏のスタンスが社員のモチベーションアップにつながり、ひいてはお客様の「笑顔」と「感動」を呼び、結果として会社に利益をもたらしているのです。

熊谷正寿氏のGMOはベンチャーからコンツェルンに発展していきます。

 

まとめ

熊谷正寿氏の上場ベンチャーGMOが20年もの長きにわたり生き残っている5つの秘訣は、以下です。

  1. ベンチャー上場後、55年計画を持つ
  2. GMO全グループで同じ方向を向く
  3. 熊谷正寿氏はリスク管理を徹底する
  4. GMOグループは仲間を大切にする
  5. 魅力あるリーダー熊谷正寿氏が統率する

常にベンチャーの気概を持ち新事業に挑戦するGMOグループの代表として、熊谷正寿氏はこれからも仲間と共に55年計画を推し進めていくことでしょう。

熊谷正寿氏の会社が長く続いてきたのには、さまざまな秘訣があったのですね!
以上、「熊谷正寿氏の上場ベンチャーGMOが20年生き残っている5つの秘訣」でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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・経営者通信ONLINE:http://www.k-tsushin.jp/search/details/001000/03.html
・GMO INTERNET GROUP:http://www.gmo.jp/company-profile/history/#g1998
・GMO INTERNET GROUP:http://recruit.gmo.jp/welfare/
・20Works:http://www.20works.jp/job/joho/04_moteru/vol02.html
・日経ビジネスONLINE:http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120629/233941/?P=4&rt=nocnt、