【面_つら】にまつわることわざ14選

仕事をバリバリこなしている時の面と、家族や恋人とラブリーな時間を過ごしている時の面。比べれば、同じ人の面でも別人のような面になっているはずです。
本記事では【面_つら】にまつわることわざ14選。
我々の先代たちは【面_つら】を用いてどのような教訓を残してくれたのでしょうか。
自分の今の面を確認したら、さっそく見ていきましょう。

【面_つら】にまつわることわざ14選

 

 

1.今の甘葛後の鼻面
(いまのあまづら のちのはなづら)

【意味】一時的な安易な同情は、その人のためにならない。
甘葛(あまづら)とは瓜科のつる草、甘茶蔓(あまちゃづる)のこと。幻の甘味料としても有名です。鼻面(はなづら)とは、牛の鼻にぶら下げる輪のこと。とても痛いので、牛は人間に従うのだそうです。若いときの苦労は買ってでもしろ、とは有名な慣用句。自分が自分に課した鼻面は、いつか甘味料として人生を豊かにしてくれるものと信じたいものですね。

2.学者必ず間抜け面
(がくしゃかならずまぬけづら)

【意味】学者は専門のこと以外のことをあまり知らない
同意のことわざに「学者必ず不人品」、というものがあります。専門外のことをあまり知らないとしても、専門のことなら誰よりもよく知っている。それがたとえ間抜け面だとしても構わないのではないでしょうか。それは強みであり、魅力でもあると思います。間抜け面した学者の強みを生かし、お互いの足りていないところを尊敬の念をもって補い合えるチームを作ることができれば、将来はもっと明るく楽しくなるような気がします。

3.借りる時の笑顔済ます時の十王面
(かりるときのえがお すますときのじゅうおうづら)

【意味】借りる時はニコニコして借りるが、返す時は不愉快そうな顔になる
人間が生まれながらにして持つ原罪を戒めることわざですね。借りる時は申し訳なさそうな顔で、返す時は感謝の気持ちに満ちた顔で。それが理想的ですね。貸す時はニコニコして貸し、取り立てる時は鬼の形相、といった方々のお世話にならないようにしましょうね、お互いに。

4.外面似菩薩内心如夜叉
(げめんにょぼさつないしんにょやしゃ)

【意味】外面は菩薩のようにニコニコしているが、腹の中は夜叉のように陰険
早口言葉のようなイントネーションですね。これは多く女性に対して使われることわざです。外見の美しい女性は確かに夜叉が多いような気がしますが、多少の僻みが入っていることは否定できません。夜叉とは人の悪心を象徴する意味で使われることが多いですが、外見が美しいという理由だけで夜叉扱いされるのはとんだ迷惑な話です。

5.げらげら笑いの仏頂面
(げらげらわらいのぶっちょうづら)

【意味】すぐにげらげら笑い出す人は、反対にちょっとのことですぐ怒り出す
感受性が豊かだ、と言えばどこかアーティスティックな響きを感じます。逆に、感情の起伏が激しい、と言えば、なんだか凶暴さや痛々しさを感じてしまいます。喜怒哀楽という感情は人間に与えられた素晴らしい恵みです。しかし喜怒哀楽に振り回されないように注意しようね、という先代からの戒めが、このことわざには含まれていると思います。

6.猿の面笑い
(さるのつらわらい)

【意味】自分の欠点には気づかず、他人の欠点をあざける
自分のことはさっぱりわからないのに、他人のことはとてもよく見えるものです。自分のことがわからないのは自分自身、本人だけかもしれません。人と人との付き合いにおいては、お互いがお互いの鏡となることができたら素敵だなと思います。自分の魅力を相手に映し出すことで、相手もまたその魅力を共有できるようになるかもしれません。

7.十三になるまでは七面変わる
(じゅうさんになるまでは ななおもてかわる)

【意味】幼い頃は、何度も顔立ちが変わるものだ
幼い頃はパッとしなかった女の子が、大人になって驚くほどの美人になっていた。なんて話を聞くことがあります。また、幼い頃は人懐っこく優しかったのに、大人になって人格や素行が崩れてしまった、なんて人もおられれるのではないでしょうか。手のつけられないやんちゃっ子が学業に勤しみ、多くの命を救う医者になった、なんて話も聞いたことがあります。十三になるまではもちろんですが、十三になってからでも、何面も変わり続けることができるのが人間です。恐れずに変わっていきましょう。

8.相撲に負けて妻の顔張る
(すもうにまけて つまのかおはる)

【意味】外でおもしろくないことがあると家で八つ当たりをする

内弁慶の外地蔵、と同意のことわざです。「真面目で優しそうな旦那さん」が、実は真逆の人間だった、なんてことは珍しくありません。「いい人」を演じていたり、職場で嫌われることを恐れていたり、自己肯定感が低くコンプレックスを抱いていると、強いストレスが生まれます。それが家庭で爆発してしまうことも時にはあるでしょう。だからと言って妻の顔を張るようなことは許されることではありませんよね。夫婦間において、内助の功に期待するのは夫の甘えと言えるかもしれません。

9.銭あれば木仏も面を返す
(ぜにあればきぶつもつらをかえす)

【意味】金さえあればどんな無理も通る

金の光は七光。地獄の沙汰も金次第、といったことわざです。お金は仏をも動かせる力を持っているかもしれませんが、逆にお金への執着によって、仏に見捨てられることもあるでしょう。お金はいくらあっても足りないものかもしれませんが、金の切れ目が縁の切れ目、という人間関係の中で生きるのは実に寂しいものです。お金を軸に物事を慮る習慣を、仏様は望んではおられないでしょう。

10.長者の面へ味噌
(ちょうじゃのつらへみそ)

【意味】たくさんあるところに、さらに付け加えること

日本文化が誇る実に健康的な食品、お味噌。「味噌に医者要らず」という言葉があるくらい、お味噌は日本人の健康を支え続けてきました。長者が長者でいられる理由は、ここでいう味噌の効能を理解しているからかもしれないですね。お金持ちにはお金が集まります。笑顔には笑顔が、裏切りには裏切りが集まります。という真実を知り、真理に従って行動するトコロが長者が長者たるミソなのです。

11.面の皮の千枚張り
(つらのかわのせんまいばり)

【意味】ひじょうにあつかましくて、羞恥心のかけらもないこと

日本文化においては、控えめな態度や謙遜は徳とされています。誇らしい文化ではありますが、草食男子ブームな今だからこそ、恥も外聞もかなぐり捨てて、ど厚かましくガッついていく精神もまた必要な気がします。崖っぷちや背水の陣を何度も乗り越えてきた我々の先代たちは、ちょっとやそっとじゃ絶対にヘコタレない強い精神を持っていたのです。

12.猫の面へ縫い揚げ
(ねこのつらへぬいあげ)

【意味】醜い顔のたとえ

狆(ちん)がくしゃみをしたよう、という同意のことわざもあります。つまり変顔、ってヤツです。変顔には効能があり、変顔を作ることで表情筋が鍛えられて、疲れた顔や老けた顔を改善させることができるそうですよ。顔のパーツを顔の中心に寄せて約10秒ステイ、そしてパッと外に大きく広げてみてください。顔の筋肉がほぐれて血行が良くなります。顔のシワも伸びて、目の下のクマを改善することもできるのだとか。(顎が外れてしまわないようにご注意ください)もとから変な顔なんだよ、って方はさらなる変顔を追求してみては・・・。

13.鼻面に藤を通す
(はなづらにとうをとおす)

【意味】人をひどくこきつかうことのたとえ

牛の鼻に藤を通すととても痛いので、牛は人間に服従するようになるそうです。牛は習性を好み、集団行動を大切にする生き物。また、非常に頭が良く、草を食べるためにあらゆる手段でチャレンジしようとするそうです。なんだか日本人みたいですね。でも我々は牛ではなく人間です。あなたは上司や先輩から藤を通されてはいませんか?痛みによって服従を強いられているようなことはありませんか?

14.面前に三尺の闇あり
(めんぜんにさんしゃくのやみあり)

【意味】未来のことは、たとえ一時間先のことすら予知することはできない

一寸先は闇、と同意のことわざです。この先、いつ、どうなるかなんて、そんなことは誰にもわかりません。しかし、見えない未来を闇とするのか、または光とするのかは自分自身で決められることではないでしょうか。ことわざには人間を戒めるメッセージが多く含まれているものですが、逆説的な意味合いもあるということを忘れないようにしたいものです。

まとめ

意識して面構えを変えていくことで、一生面を開くことができるもの。理想の自分にふさわしい面構えで、先代からの賜物を学び続けていけるといいですね。最後までお読みいただいてありがとうございました。