資産運用として馬主ビジネスの魅力を探る!

資産運用として馬主ビジネスの魅力を探る!

近年競馬界で、馬主にスポットライトが当たる機会が増えています。
というのも、歌手の北島三郎氏や元プロ野球選手の佐々木主浩氏といった著名人が、馬主として成果を出していることが要因として考えられます。

ここでは資産運用としての馬主の可能性・魅力を探ってみたいと思います。

資産運用として馬主ビジネスの魅力を探る!

 

1.馬主としての収益

馬主が得られる収益は、競走馬をレースに出走させることで得られる賞金によるものになります。
また、その競走馬が素晴らしい結果を残し、種牡馬や繁殖牝馬になった場合、高額で売却できるので、そこでも収益が生まれます。
賞金は、2015年の有馬記念を例にご説明すると、優勝賞金が2億5000万円だったのですが、馬主に80%、調教師に10%、厩舎の厩務員に5%、騎手に5%といった形で賞金が分配されます。
このケースでは

  1. 馬主…2億円
  2. 調教師…2,500万円
  3. 厩務員…1,250万円
  4. 騎手…1,250万円

上記のような配分になります。
ほかに、レースに馬を出走させると、着順に関係なく「特別出走手当」をもらうことができます。特別出走手当は重賞競争の場合は41万円、特別競争は38万5,000円、1勝している馬のレースは37万円、1勝もしていない新馬・未勝利戦では35万円が支払われます。

 

2.支出い

では、支出いはどのくらいかかるのでしょうか?
大きく分けて、競走馬の購入費と競走馬の管理費の2つになります。

競走馬の購入、管理

購入費

競走馬の値段はピンからキリまで。数十万〜数億円もの価格の幅が存在しています。
なお、これまでの最高落札額は、2006年のセレクトセール(日本競走馬協会が主催するセリ市)で落札された「トゥザヴィクトリーの2006」という当歳馬(0歳馬)で、その価格は6億円。これは当歳馬の落札価格としては世界最高額です。
セリ市の場合、落札平均価格はセレクトセールが約3,000万円。それ以外のセリ市では約1,000万円ほどと言われています。
ちなみにこの6億円で落札された仔は、後に「ディナシー」という名前で、競走馬としてデビューすることなく繁殖登録されたとのこと。

管理費

馬の購入から、厩舎へ馬を入厩させるまでは、「牧場」で育成しなければなりません。牧場によって金額は変わりますが、月20万円~30万円の費用が必要だと言われています。厩舎に預けるまではこのお金が毎月発生します。
購入から入厩まで1年程ということなので、やや高めに見積もって、30万円×12ヶ月=360万円のコストが発生します。

次に、入厩後にかかる費用が「厩舎預託費(きゅうしゃよたくひ)」です。JRA(日本中央競馬会)の場合は、1頭あたり月に約60万円~80万円、地方競馬の場合は約20万円~30万円の厩舎預託費がかかります。その内訳は人件費、エサ代、輸送費、蹄鉄の打ち替えにかかる費用など。この厩舎預託費は、馬の成績に関係なく毎月必要になります。1年間預けると、720万円~960万円が必要になります。

競走馬の購入・維持には、このように高額な費用が必要となるのです。

 

3.資産運用としての価値と魅力

購入した馬が優れた成績をあげ、重賞で勝利を重ねていけば十分に元を取ることができ、種牡馬になって売却すると数十億円の収入が入ってくる場合もあります。しかし、実際の統計・試算の結果は、ほとんどの競走馬が赤字を計上しているとのこと。かろうじてプラスを計上できるのは、25%の確率と言われています。
そう考えると、資産運用としてはギャンブル性が非常に高いと捉えて良いでしょう。

では、どうして多くの人が、これだけギャンブル性が高く、ある意味リスキーとも言える馬主になろうとするのでしょうか?
それは、馬主の方々の経済状況も大きく関係しているのです。

馬主になるためには、前述の通り、非常にコストがかかります。
まさに、資産家、富裕層でないと馬主であり続けることが困難です。

富裕層の方々は得られる収入も多い分、多くの税金もかかります。
その割合は、最大で45%もの所得税が引かれてしまうほど。

そうなると富裕層の方々も、せっかく稼いだお金を税金に取られるばかりでは味気ないということで、面白くて利益も得られる投資はないかと考えます。このときの対象として馬主が浮上してくるのです。
ある馬主でもある経営者は「自分の育てた馬がレースで走り勝つのはとても楽しい、それに比べて不動産投資は退屈」という言葉を残しています。
また、競走馬には多くの経費がかかります。
仮に負け続けて赤字になったとしても、もともと納めていた所得税から還付してもらえるのです。

このように、競走馬を保有することは、娯楽性も兼ね備えながら、確実な税金対策にもなるのです。

 

4.馬主になるための条件

では、「個人馬主」になるための条件はというと、以下の通りです。

  • 年間所得が2年連続で1700万円以上
  • 7500万円以上の資産を所有

このように個人馬主になるためには、非常に高い基準が設けられています。
そういった基準からも、富裕層向けのビジネスと言えるでしょう。

また、個人馬主の他にも、「一口馬主」というシステムもあります。
これは、競走馬に対し小口に分割された持分を通じて出資をするという仕組みで、多くの人と共同で1頭の競走馬を購入。競走馬の賞金は、その分けられた口数に応じて分配されるというもので、個人馬主に比べてローリスクではありますが、その分リターンも控えめです。

とはいえ、個人馬主になるのには高いハードルがあるのも事実。まずは一口馬主として富裕層の仲間入りをして、資産運用のはじめの一歩を踏み出すのもおすすめです。

 

あとがき

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

馬主ビジネスについては、純粋に資産を増やすというより、ロマンであったり、税金対策と娯楽を兼ねた趣味に近いといった印象を受けました。
しかしながら、自分が購入し、育った馬が勝った場面に立ち会った時、その喜びはとても大きなものであることは間違いないでしょう。
資産運用の手段の一つとして、馬主をご検討頂くきっかけになれば、大変に光栄です。

以上、「資産運用として馬主ビジネスの魅力を探る!」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。