
馬と一緒の生活を望む方へ。
小さな馬ならペットとして飼いたいくらい愛しいですよね。
ここでは、馬をペットとして見た場合の考察をお伝えします。
オウチでオウマを飼えるかな?
《まずは結論 答えは『Yes』》
可愛くて賢い素敵な動物、馬。
自宅で馬を飼いたい、自分だけの馬が欲しい!
そんな希望を持つことは、いたって自然なことです。
しかし、現実的に考えてそれが難しそうであることは、大人ならば誰しもがわかるでしょう。
まずは彼らのサイズ。
あなたのご自宅が牧場、もしくはマハラジャや石油王の宮殿並に広ければ問題ありませんが、一般的な戸建てやマンションでは無理があります。
仮に田舎で庭に馬小屋を作れたとしても、犬猫のように家の中に上げて共に暮らすことはかなり難しいでしょう。
大型犬を一頭飼えるくらいの庶民の家に住んでいる、でもどうしても馬が飼いたい。
そんなあなたの希望を叶えてくれる馬が、実はこの世には存在します。
《世界一小さな馬》
ミニチュアホース、正式名称ファベラ。
アルゼンチン原産のファベラは、アメリカに輸入されアメリカンミニチュアホースの名称でペットとして量産されました。
彼らの体高は80㎝までとされ、中には40㎝の個体もいます。
80㎝と言えば成人男性の股下程度であり、ゴールデンレトリーバーなどの大型犬と大差ありません。
今時は防犯上の問題などから気候の好い昼間は庭で、暑さ寒さの厳しい季節や夜間は室内で家族と共に暮らす大型犬も多いことを考えれば、ファベラを室内で飼う、もしくはたまには家に上げてやることは十分に可能です。
身体の小ささからひ弱なのではと思われがちですが、彼らは大切に扱えば20〜30年共に暮らしてくれます。
《気になる費用あれやこれ》
飼えるのはわかったけれど、お高いんでしょ?
買えたとしても、その後の維持管理費が庶民には無理でしょ?
馬主さんって、みんなセレブだし……
大丈夫、心配ご無用です。
うさぎやハムスターのようにはいきませんが、実は販売価格も維持コストも大型犬と大差なし。
販売価格は犬がそうであるようにピンキリですが、実際に取引されている価格帯は70〜100万程度が多く、血統にこだわらなければ20万円台もいます。
安いとは言いませんが、20万円台ならばそこそこのロードバイクやちょっと良いPCくらいなので、手の出せないお値段ではないでしょう。
管理コストに関しても。月々の餌代は5千~1万円でお釣がきます。
ちなみに大型犬にマトモなフードを与えたら、月2〜3万円かかります。
《ファベラを買うには》
彼らは牧場で生産・販売されるのが普通で、ペットショップではまず売っていません。
現在日本では北海道・長野・大阪の牧場で生産販売されています。
それらの牧場のサイトにアクセスし、気に入った馬を輸送してもらうことが可能です。
ただし、小さくとも馬は馬。
臆病で神経質な気質を持っている馬もいるので、可能な限り輸送ではなく直接引き取りに行きましょう。
ファベラのサイズであれば、ワゴン車をレンタルして下にシートと藁を敷いてやれば充分に運べます。
自分で運ぶことに不安があるならば、馬運車やトラックでの移送に同乗してあげて下さい。
彼らはある日いきなり住み慣れた牧場から見知らぬ土地に運ばれるのです。
思いやりを忘れずに。
《30年付き合う覚悟を決めたなら》
・馬小屋の準備
最低でも幅2m×奥行2m×高さ1.5m。
およそ軽自動車一台分のスペースを確保しましょう。
床は藁を敷きを推奨、新聞紙は非推奨です。
草食動物の寝床には、食べても良いモノを敷くのが原則です。
・散歩は毎日20〜30分
10畳あれば散歩不要と言いますが、健全なメンタルのためにも散歩させましょう。
・ブラッシングと蹄の手入れを毎日行う
・トイレは小屋の中でするため、小まめに清掃
不衛生な寝床は、蹄や皮膚トラブルの元になってしまいます。
・飼う前に獣医の確認
犬猫しか診ない動物病院も多々あります。
愛馬が病気や怪我をしてから『診てくれる病院がない!』と慌てるようでは、馬主失格。
連れ帰ったその日に腹痛を起こしても、責任もって対処する義務が飼い主にはあります。
最後に…
ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。
いつか愛らしい馬と我が家で一緒に過ごせる日が訪れると良いですね。
以上、「オウチでオウマを飼えるかな?」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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