競走馬の所有には、どのくらいお金がかかる?

いつかは自分の競走馬を所有してみたいと思っている方へ

馬が好きだったり、競馬に興味があったりすると、自分の馬を持つという夢を描く方もいらっしゃるかもしれません。
現に、芸能人や歌手などは、自分の馬を持ち、名前をつけたりもしていますし、彼らの馬が勝利したら大きな話題にもなります。

ここでは、実際に自分の競走馬を所有するにはどのような方法があり、どのくらい費用がかかるのかということをご紹介します。

競走馬の所有には、
どのくらいお金がかかる?

 

《馬には、いろいろな種類がある》

競走馬を所有するにはどうすればよいのでしょうか?

そのお話をする前に、まずは自馬、つまり個人所有の馬にはどのような種類があるかを見ていきましょう。

細分化すればさまざまな種類がありますが、ここでは大きく四つに分けました。

  • 競走馬
  • 乗用・競技馬
  • 農耕・作業場
  • ペット馬

競走馬とは言わずと知れた競馬で走る馬たちです。

この場合、自分で乗るのではなく道楽の一つとして所有することになります。

乗用・競技馬とは、乗馬クラブなどで趣味のスポーツとして乗馬を楽しみ、競技に参加したりするための馬です。

農耕・作業馬は現代日本にはほとんど存在しません。

よって今回は、詳しい説明は割愛します。

ペットの馬は以前ここの記事で紹介しましたが、ミニチュアホースのファベラなどがいます。

《競走馬を所有するには》

競走馬のオーナー、いわゆる馬主になるにはいくつかの方法がありまます。

  • 個人で所有する個人馬主
  • 会社として所有する法人馬主
  • 複数人で所有する組合馬主
  • 愛馬会法人で所有し小口分割した権利に出資する一口馬主

ここでは自馬という観点から、個人馬主を取り上げます。

まず、競馬の場合は多額の金銭がついて回るため、税金の問題が生じます。

大雑把に言うと、競走馬を所有することで赤字になるならば雑所得、黒字ならば事業所得です。

税率を考えると、一定規模を超えたら法人馬主資格を取ったほうがお得でしょう。

馬の購入及び維持管理費ですが、下は200万円前後、上は1億円超えと、まさにピンキリ。

委託料※1は厩舎によって異なりますが、中央競馬で60万円/月、地方で8〜35万円/月くらいです。

 

《乗用・競技馬を所有するには》

乗馬クラブに所属し、そこの厩舎に委託料を払って自馬を預けるのが一般的です。

自馬を購入する場合、ブリティッシュの馬術競技目的であれば、サラブレッド、アングロアラブ、中間種がほとんどです。

価格は競走馬上がりの安い国産馬ならば200万円以下、競技用に調教された中間種で300万円以上、500万円出せればかなりいい馬が買えます。

委託料は10万円/月以上が相場ですが、そこに調教料・運動量・装蹄料・レッスン料・入厩料などが加わり15万円/月前後になります。

基本委託料に何が含まれているのか、ほかに月ごとにどういった支払が必要となってくるのか、必ず事前に確認しましょう。

馬は生き物であるため、不調があれば医療費が実費でかかることも忘れてはなりません。

 

《ペット馬を所有するには》

乗ったり走らせたりを目的とせず犬猫と同じ感覚で馬を所有するケースは、日本ではまだ少ないようですが、海外ではミニチュアホースのファベラが人気です。

地方暮らしの一軒家であれば、ファベラでなくとも普通のポニーを飼育することも可能でしょう。

ポニーであれば、牧場や遊園地の馬たちを見てもわかるように、子どもが楽しみに乗る程度ならば問題ありません。

販売価格は20万円前後からスタートし、高い個体は70〜100万円ほどします。

このあたりの事情も犬猫と大体同じです。

飼料代は意外と安く、5千〜1万円/月と、大型犬を買うよりもずっと安価です。

ただし、小型といえども馬は馬。

健康な蹄の状態を保つためには、削蹄(さくてい)※2が必須となります。

削蹄料4〜6千円に加えて、装蹄師の出張費がかかります。

 

《馬を所有する際に欠かせないこと》

競走馬、乗用・競技馬、ペットとしての馬。

いずれにせよ自馬を所有する場合において絶対に必要なものが三つあります。

第一に愛情。

ペットであれば犬や猫を可愛がるように、しっかりしつけてたっぷり可愛がりましょう。

馬は繊細な生き物です。

愛のない粗暴な扱いをしていては、精神を病みかねません。

乗用馬や競走馬の場合、金銭的な問題から『可愛い』だけでは済まない問題も多々あります。

薬殺や乗り換えを迫られる局面です。

しかし、だからこそ、一緒にいられる時間を大切にしてください。

第二に知識。

難しいことは専門家の話を聞くにしても、馬主たる者『なんにもわかんない』ではいけません。

生き物を所有する以上、最低限のことは自ら学ぶ義務があります。

第三にお金。

最後の最後に…ですが、馬を持つには絶対にある程度の余剰資金が必要です。

※1 委託料 馬を厩舎に預けるために必要な費用。

※2 削蹄 馬の蹄を削る爪切り作業

 

最後に…

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

競走馬を所有する方法とおおよその予算がわかり、夢がより現実的になってきたでしょうか?
そして、競走馬はもちろん、どのような馬であっても生き物を所有する際には大きな責任がともなうことを忘れてはいけませんね。

以上、『競走馬の所有には、どのくらいお金がかかる?』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。