財布の歴史を探って感じたこと

財布の歴史を探って感じたこと
普段、何気なく使っている財布ですが、その成り立ちについて考えてみたことのある人はそう多くはないでしょう。
ここでは、財布の歴史を紐解いてみましょう。みなさまが、お財布をより身近に感じてくださるきっかけになれば幸いです。

財布の歴史を探って感じたこと

 

1.財布のはじまり(西洋)

財布の歴史は、貨幣入れから始まります。
西洋で最古の貨幣は、リディア(現トルコ西部)で紀元前7世紀につくられました。
当時はなめし革て作った袋に、その硬貨を入れていたと言われています。
なお、現存する最古の財布が以下の写真です。
世界最古の財布
ドイツで発見されたこの財布は4500年前のもので、100個以上の犬の歯がちりばめられており、外側のポケット口に付けるフタの一部と思われます。
しかし、財布(貨幣入れ)はそれ以前にも存在していたと考えられています。

財布が、現在私たちが手にしているような形状になったのは、紙幣が発生したことに起因します。
西洋で紙幣が誕生したのが17世紀なので、今の財布が生まれたのも17世紀ということになります。
当時の財布は今でいう『長財布』で、紙幣をそのまま折らずに入れられるタイプのものです。

複数のカードを収納できる、二つ折りの財布が登場したのはそれからかなり後の話で、戦後の1951年にクレジットカードが発明されたことにより、このタイプの財布が普及するようになります。
クレジットカードと紙幣を一緒に持ち歩く機会が増えたため、必然的に生まれてきた財布と言えます。

 

2.日本の場合は?

一方、日本でも最初のお金は硬貨でした。しかも硬貨の真ん中に穴が空いているものだったので、当時の人々はその穴に紐を通して持ち歩いていました。
まさに、銭形平次のようなものを想像していただけるとわかりやすいと思います。

その後、江戸時代の1661年に日本において最初の紙幣と言える『藩札』が福井藩より発行されました。
この『藩札』は、有力商人の協力により、各藩主が自分の領土内だけで使えるお金として、その地域(藩内)で使用されていました。

それに伴い、日本でも紙幣を収納できる布製の財布が誕生しました。
その財布は元々日本に存在していた『懐紙入れ』をもとに、応用して作られたものです。
懐紙入れというものは以下の画像にある形状で、現代でいうところのティッシュペーパーやハンカチ、メモ用紙などを持ち歩くために携帯されていたものです。
懐紙入れ
確かに、財布への応用に向いた形状です。
現在でも、この『懐紙入れ』をモチーフにした財布を販売しているところもあります。
なかなか粋な財布なので、筆者も物欲を刺激されてしまいました。

ヨーロッパや日本で最初に紙幣に対応した財布の形は、偶然にも現代における長財布のように、紙幣を折り曲げずにまっすぐに入れるタイプのものでした。

 

3.現在の財布

近年では様々な形状の財布があり、選ぶのも楽しいものです。
がま口の財布や、マジックテープで留めるようなナイロン製の財布もあります。
さらにはマネークリップという、紙幣・カードをまとめることに特化したものもあり、そのシンプルさが魅力という方も数多くいらっしゃいます。
マネークリップ
今後は、電子マネーがさらに普及し、紙幣や硬貨を持ち歩く機会が少なくなることも考えられ、それに伴って財布の形状や意義も変わってくる可能性もあります。
現代的なものとしては、財布の上からスキミングでカード情報が盗まれることを防ぐため、電磁波を遮断する機能をうたったものも登場しています。

このように、好みや用途に応じて財布を選ぶことができるので、財布の買い替えを検討されている方は、じっくり自分に合った物を選ぶのも楽しい作業と言えるでしょう。

 

4.紙幣と貨幣は一緒に入れない

通常、紙幣と貨幣(硬貨)を同じ収納箇所に入れるようなことはあまりありません。
というのも、紙幣と硬貨を一緒に入れてしまうと、硬貨によって紙幣が傷んでしまうからです。
特に現代では、痛みの激しい紙幣は自動販売機などで読み込んでもらえず使用に支障をきたすため、分けて収納する重要性が増しています。

さらに言いますと、風水上の観点からも、紙幣は財布に、硬貨は別途小銭入れに入れて持ち歩いたほうがよろしいようです。
しかも、長財布とお揃いのデザインで用意するのがオススメです。

みなさまも、お金を大切にするためにも、紙幣と硬貨を別の箇所に収納してあげてください。

 

あとがき

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

財布の歴史は、当然のことながらお金の発生により始まっています。
私たちにとって最も身近な貴重品と言えるこのアイテムは、大切なお金を守ってくれているツールでもあるのです。
できれば、持っているだけで気分が良くなり、お金にとっても居心地の良い物を選んで使いたいものです。

以上、「財布の歴史を探って感じたこと」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。