今もなおご健在ながら、イギリスのすべてのポンド紙幣をはじめ、数多の国々の紙幣肖像人物に選ばれているエリザベス2世とは、どのような人物なのでしょうか?
イギリスポンドはじめ、多くの国で紙幣に描かれるエリザベス2世が愛される理由
1.エリザベス2世の生い立ち
・生誕:1926年4月21日(水曜日)
・出生場所:イギリス(ロンドン、メイフィア地区)
1926年
4月21日にジョージ6世と妃エリザベスの間に生まれ、5月29日に洗礼を受ける。
1939年
第二次世界対戦が勃発し、1940年に14歳のエリザベスはラジオ放送で初めての演説を行う。
1942年
近衛歩兵第一連隊の名誉連隊長に就任。
1947年
7月9日にフィリップ王子との婚約が正式に発表される。
翌年、1948年11月14日に第一子チャールズ王子を出産、さらに2年後の1950年8月15日、第二子アン王女を出産。
1952年
2月6日に父ジョージ6世が冠状動脈血栓症により死亡したことにより、ケニア滞在中のエリザベスが即位、エリザベス2世となる。1953年6月2日にはウェストミンスター寺院で戴冠式が行われた。
1975年
日本(東京、京都、三重)を歴訪。
2007年
英国植民地設立400周年を記念し、アメリカを訪問。
2015年-
現在も積極的に公務を行っている。
2.エリザベス2世の人物像
イギリスの政治家として有名なチャーチルが、当時2歳のエリザベスについて「子供ながら驚くほど威厳と沈思のある態度だった」と言うほど、子供でありながら王妃の振る舞いでした。
14歳の時に第二次世界対戦中に行った演説では、「私たちの勇敢な陸海空の軍人の助けとなるために、私たちができることはすべて試みていますし、私たちが共有する戦争の危険や悲しみに耐えようと努力しています。私たち一人一人が、終いには万事上手くいくことを確信しています」と述べます。21歳の誕生日を迎えた際には、英連邦に向けたラジオ演説で「私は、私の全生涯を、たとえそれが長かろうと短かろうと、あなた方と我々のすべてが属するところの偉大な、威厳ある国家に捧げる決意であることを、あなた方の前に宣言する」と述べています。
常に先頭に立ち行動するエリザベス2世の人気は高く、「最後まで女王でいて欲しい」との声も多くあります。
3.当世のイギリス王女が愛される理由とは
エリザベス2世という立場でありながら、自国民と共に活動を重ねてきたことにより今でも愛される存在になっているのでしょう。
第二次世界対戦の際には看護師を志願していましたが父の反対により叶わず、代わりに近衛歩兵第一連隊の名誉連隊長となり国民と共に後方支援を行いました。
また、1945年の2月には英国女子国防軍に入隊し、名誉第二准大尉として、軍用車両の整備や弾薬管理などに従事。大型自動車の免許を取得し、軍用トラックの運転なども行いました。
そして欧州での戦争が終結したヨーロッパ戦勝記念日には、ロンドンの街中で一般市民に妹と共に混ざり、真夜中まで喜びを分かち合います。
エリザベス2世本人もまた「国民に親しまれる王室」を目指していることもあり、上記のような国民のために自ら動き国民と共に喜ぶ姿勢が慕われている理由なのでしょう。
4.エリザベス2世に関する雑学
- エリザベス2世と近代競馬
- エリザベス2世の意外な趣味とは?
- エリザベス2世の映画出演
エリザベス2世と近代競馬
イギリスは近代競馬発祥の地で、エリザベス2世も大の競馬好きです。
1954年、1957年にはリーディングオーナーとなっていますが、在位中に複数回タイトルを獲得した君主はエリザベス2世のみです。
エリザベス2世の意外な趣味とは?
趣味は意外にもクロスワードパズルで、若い頃に熱中したことがきっかけです。
エリザベス2世の映画出演
映画にも出演歴があります。在位60年の際に、映画「007」シリーズも50周年を迎えた節目に、ジェームズ・ボンドとエリザベス2世が共演をした「女王陛下の007」が創られました。
2013年4月には上記の映画により、英国映画テレビ芸術アカデミーより英国アカデミー賞名誉賞を授与されています。
ジェームズ・ボンドとの共演は初めてではありません。2012年のロンドンオリンピックの開会式の時にも「幸福と栄光」というショートフィルムでジェームズ・ボンドと共演しており、エリザベス2世の愛犬たちも共演している。
5.オススメする動画
James Bond and The Queen London 2012 Performance
上記でも触れたロンドンオリンピックの開会式、エリザベス2世とジェームス・ボンドとの競演の映像です。
【英国王室】エリザベス女王 89歳 誕生日 愛される”お茶目な素顔” キャサリン妃第2子 間近・・・
https://www.youtube.com/watch?v=U-COGyqbbeU
エリザベズ2世の魅力が多く紹介されています。
あとがき
君主でありながら時には自ら国民のために動き、国民と同じ目線にたつ姿勢を即位前から崩さない彼女であるからこそ、今でも絶大な支持を受けているのでしょう。
また、寛大であり人々を楽しませる術を知っているエリザベス2世は、女王の鑑といえる存在です。
以上、
「イギリスポンドはじめ、多くの国で紙幣に描かれるエリザベス2世が愛される理由」でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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