日本でメジャーなペットといえば、犬・猫であるということに疑いはありません。
ほかにも、ウサギ・ハムスターなど、鳴き声も気にならず飼いやすい人気のペットも多く存在しています。
本記事ではインコ・オウムの魅力をお伝えするとともに、その世界最高額の種類についてもご紹介します。
インコ・オウムの魅力と、世界一高価な種類をご紹介
スミレコンゴウインコ
価格帯:300万〜1000万円
「スミレコンゴウインコ」は、ブラジルに生息する大型のインコです。
体長は全長90〜100cmとかなり大きく、青い羽毛に黄色いワンポイントがとても美しいインコです。
際立った存在感、美しさはまさに圧巻です。
今回紹介する鳥達はほとんどの種類が、ワシントン条約により保護されているため、取引に規制が発生しています。
それゆえ、値段が高額に設定されていますが、繁殖はある程度確立されているので、繁殖個体であれば入手可能です。
入手について
しかしこのスミレコンゴウインコは、インコの愛好家からとても人気が高いため、入荷をしてもそれを待ち構えていたかのごとく、買い手がついてしまうのが現状。
入手をお考えであれば、あらかじめ取扱店と親しくなり、情報交換をしておくことをおすすめします。
飼育
飼育下においては、甘えん坊な性格でスキンシップを好む個体が多いですが、大きな身体に相応しく、鳴き声が大変に大きいです。そのため、集合住宅での飼育は難しく、防音対策が必須となります。
以下に、スミレコンゴウインコの人懐っこさが際立った動画を紹介します。
『2015/01/11 初上陸! ヒヤシンスマコウ』
また、クチバシの破壊力は相当なもので、頭がよく好奇心も旺盛なので、頑丈なケージでないと簡単に破壊されてしまいます。
さらに、よく慣れた個体は、かまってあげないと寂しさから病気になったり、自分の羽をむしったりというストレス行動に走ることもあるので、愛情を持って接してあげることが重要です。
また、寿命も50〜80年と大変に長生きなので、場合によっては世代を超えて愛情を注いであげられる環境も必要で、家族との関わり方も大変に重要なファクターとなります。
アカオクロオウム
価格帯:200万〜300万円
「アカオクロオウム」は、オーストラリアの森林に生息する大型のオウムです。
色鮮やかなインコ・オウムが多い中で、このアカオクロオウムはとても渋い味わいがあり、他の種類とは違った魅力のあるインコです。
体長は50〜60cmと日本のカラスと同じくらいの大きさです。日本で迷い鳥として発見された時、羽の色も黒いために、カラスと間違えられたという事象もあったそうです。
入手について
このアカオクロオウムも、入手は困難な種類です。
しかし、絶滅が危惧されているという理由ではありません。
実はオーストラリアの生物は、持ち出しや持ち込みについては大変厳しく制限されています。
それゆえ、オーストラリアには独自に進化した動物が多種存在しているのです。そこで成立している生態系が崩れ、絶滅に追いやられる可能性をできるだけ排除するため、このような措置が取られています。
現在流通しているのはごく少数で、国内外で繁殖された個体のみ購入が可能です。
飼育
アカオクロオウムの飼育は特に難しいということはありませんが、やはり大きな種類なので、クチバシの破壊力は大きいです。
ケージはしっかりとしたものを選び、止まり木やオモチャは消耗品として幾度となく買い替えが必要であると考えましょう。
性格は甘えん坊で賢い子が多いので、しつけをしっかりとすれば、家族の一員としてよい関係を築いて行けることでしょう。
この鳥も寿命が50年ほどなので、世代を超えて愛していける環境を必要とします。
アカオクロオウムの愛らしい動画も見つかったので紹介します。
『140120アカオクロオウム』
クルマサカオウム
価格帯:100万円前後
「クルマサカオウム」も、アカオクロオウムと同じくオーストラリアに生息する大型のオウムです。
「世界一美しいオウム」と言われ、ピンクの身体に冠羽を広げた時の模様も美しい種類です。
入手について
クルマサカオウムもオーストラリアの生物なので、持ち出しは非常に困難です。
そのため、それ以外の国の繁殖個体が流通に回ります。
しかし、他の鳥類に比べ、このクルマサカオウムは繁殖が難しい(相性が重要)ため、値段の高騰に影響しています。
飼育
この種類も鳴き声が大きいため、防音対策が必要です。
クルマサカオウムは神経質なところがあり、他の大型インコ、オウム類に比べ、慣れ具合には少し距離を感じます。
決して慣れない訳ではありませんが、密なスキンシップには向いていない個体が多いです。
しかし、この美しさは是非一度、間近で見てもらいたいものです。
インコとオウムの違い
インコとオウムの違い、実は本当に簡単に区別されています。
この違いはズバリ「冠羽」。
冠羽があるのが「オウム」で、ないのが「インコ」なのです。
インコの中でもとても人気のある「オカメインコ」ですが、実はオウム。
しっかりと「冠羽」も付いています。本記事のトップ画像がオカメインコですが、可愛らしい冠羽が付いているのがわかりますよね?
オカメインコもオーストラリアの鳥なのですが、繁殖が容易で、オーストラリア国外で非常に多くの繁殖が行われたため、入手しやすいのです。
野生のオカメインコを捕まえて国外に持ち出すことは、研究などの理由がないと許可は下りないので、入手はできないと言っていいでしょう。
あとがき
ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。
筆者自身、小さな頃からインコを飼育し、現在もインコと暮らしています。
よく慣れたインコの愛情深さや愛くるしさ、動きのユーモラスさには、イヌ、ネコに負けないペットとしての魅力があります。
この記事を読んで、インコの魅力を少しでも感じていただけたらうれしいです。
以上、
「インコ・オウムの魅力と、世界一高価な種類をご紹介」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。