上流階級が嗜む葉巻の基礎知識5つ

上流階級の嗜み?葉巻について知っておきたい基本5点

テレビや映画のワンシーンで、富豪やギャングのボスが葉巻をふかす場面を観たことがある人は非常に多いと思います。
しかし、実際に葉巻を吸っている人を目にしたり、実際に吸ったことがある人は少ないのではないでしょうか?
ここでは、ちょっとリッチなイメージのある葉巻の実態を取り上げてみようと思います。

上流階級が嗜む葉巻の基礎知識5つ

 

1.葉巻のルーツ

葉巻とは、「葉巻きたばこ」の呼称であり、タバコの葉を筒状に巻いたものです。タバコの加工技術としては最古の部類に入り、古代中米で行われていた喫煙方法の一つであったとされています。ただし、当時は儀式などを行う際に大量のタバコ葉を用い、この煙を纏うといった宗教的な意味合いが強く、現在のような嗜好品としての趣はあまりなかったようです。
新大陸発見の際に、原住民がハバナ種の煙草の葉を生のままねじり、乾燥させたとうもろこしの葉に包んで巻いて吸っているのが目撃されています。これがヨーロッパに持ち込まれて、貴族階級や商人たちの間で広く嗜まれるようになっていきました。
その中で味や香りが洗練されていき、葉巻の材料であるタバコの栽培法、葉巻の製造法などが確立されていったのです。

 

2.葉巻とタバコとの違い

タバコは基本的に飲んで楽しむものですが、逆に葉巻は煙を肺に入れることなくその香りや味を楽しむものです。
そして、タバコは葉を紙で巻いて嗜むものですが、葉巻はタバコの葉だけで構成されています。

タバコは1本5分前後で吸い終わるのに対し、葉巻は短いものでも1本20分、大きいものになると、1時間半〜2時間かかるものもあります。
(最近では多様化し、1本5分で吸い終わるような、細く短いタイプも販売されています)
そのため、葉巻は「仕事の合間に一服」という嗜み方ではなく、ゆったりと時間をかけて、その香りや味わいをじっくり楽しむものだとご理解下さい。
また、お酒と合わせて楽しむ場合も多く、ウイスキーやブランデー、ラム酒との組み合わせが好まれます。コーヒーやチョコレートとの相性もいいようです。
確かに、過去に観た映画でも、葉巻を吸う人物はどっしりと構えていて、せわしい印象は全くありません。

そして、葉巻はタバコよりも香りが強く(人によっては悪臭)、タバコのように灰を潰してしまうと、その匂いは強く拡散してしまいます。
ですから、マナーについては、より一層気にする必要があります。
しっかりと確保されたプライベート空間でゆっくりと時間をかけて楽しむことが条件で、なおかつそれにふさわしい嗜好品といえるでしょう。

 

3.葉巻の価格帯

葉巻の値段はピンからキリまであります。
一番安いもので390円/1本で購入できるものもあります。しかし、10本セットで販売しているものなので、1セット3900円となります。
「コイーバ ミニチュア」という最も小さい葉巻で、太さ9mm、長さ95mm。上の章でも取り上げた一本5分で吸い終わるものです。
それに対し、最も高価なものは1本5400円の「コイーバ マデュロ5 ヘニオス(Cohiba Genios Maduro 5)」。
こちらは1本単位で購入できるのですが、タバコの1カートン以上のお値段に、おそれすら感じてしまいます。
とはいえ、1本で1時間楽しむことができ、濃厚で深い香りをじっくりと堪能できます。まさに愛好家にとっては至高の時間となるのでしょう。

 

4.楽しみ方

葉巻を楽しむには、火を着ける前に吸い口をカットしなければなりません。
このカット方法にも種類があります。

  1. フラットカット
  2. パンチカット
  3. Vカット

フラットカット
吸い口をまっすぐに切り落とす方法で、シガーカッターかナイフで切断。専用のハサミを使用する場合もあります。先端の少し丸くなっている箇所を残してカットすることで、口当たりが良くなります。もっとも一般的なカット方法です。

パンチカット
円筒状の刃を持つ、専用の“シガーパンチ”を使います。シガーパンチにも大小があり、大きく開ければ穏やかな風味、小さく開ければ濃厚な風味を楽しめます。丸みを帯びた後端が、あらゆるカット方法の中で最も良い口当たりにしてくれるのです。また葉屑が出ないという利点もあります。

Vカット
やはり専用の器具でカット。V字型の溝を切り込むように切り取ることで、丸みを帯びた後端が残ることから口当たりが良くなります。パンチカットよりも切り取り面積が広いのが特徴的。現在においては一般的なカット方法ではなく、専用のカッターもほとんど販売されていません。

吸い口をカットした後は着火です。できれば太めの炎で、先端をあぶるようにしてゆっくりと火を着けます。
着火したら、ジュースを飲むように頬の力を使って煙をゆっくりと口の中に入れます。
煙は肺に入れるのではなく、口の中で煙を転がすようにして味わいます。そして、ゆったりとした時間の中、葉巻に合うお酒を一緒に嗜む。
こういった楽しみ方が葉巻の世界にはあるのです。

 

5.葉巻と健康

タバコの害については、みなさまご承知かと思います。
では、同じ素材(タバコの葉)を使用している葉巻の服用が身体に与える影響は、どうなのでしょう。

煙を肺まで吸い込むタバコに比べ、葉巻は煙を肺に入れません。そのため、ニコチンの影響がないように思ってしまいがちです。
しかし、葉巻の場合は口の中でニコチンが吸収されてしまうので、やはり健康への影響はあると言えます。

さらに言うと、葉巻はタバコよりもニコチンが強いので、肺に煙を入れなくても、 副流煙も無視することはできません。
ニコチン中毒になる率は高いので、吸いすぎや公共の場でのマナーには気をつけたいものです。

 

最後に…

ここまでの長文をお読み下さり、ありがとうございます。

葉巻のイメージばかりが先行し、自分には縁が無いと思っていた方も多いと思います。
タバコを吸う人の割合が年々減っている昨今ですが、大人の嗜みとして葉巻を楽しめるシガーバーは増えています。この記事が、葉巻ってどんなものなんだろうと気になっていた人のお役に立てたら幸いです。

以上、
上流階級が嗜む葉巻の基礎知識5つ」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。