動物の名前がつくヒトの部位7つ

私たち、ヒトの身体には、生命を維持する上で、実にたくさんの器官が備わっております。
その形や大きさは多様で、中には動物の形に似たモノも複数存在しております。
動物の名前がついた人体の名称と役割を知りたいと思いませんか?
本記事では動物の名前がついた人体の部位について紹介し、普段なじみのない身体の器官にも親しみを持っていただければと思います。

 

動物の名前がつくヒトの部位7つ

1.蝶形骨(ちょうけいこつ)

頭部の骨の一つで、蝶が羽を広げているような形に見えることからこの名がつけられました。
蝶形骨は9種(後頭骨、側頭骨、頭頂骨、前頭骨、篩骨、鋤骨、上顎骨、口蓋骨、頬骨)の骨と相接しており、いわば頭蓋骨における「クサビ」のような骨なのであります。

2.クモ膜(くもまく)

クモ膜とは、脳を保護する3層の膜(外側より硬膜、くも膜、軟膜)の一つで、外から2層目にあたるものです。
内側の軟膜との間には広い空間があり、小柱という線維の束が無数に伸びてクモ膜と軟膜をつないでいる。この小柱の入り組んだ様子がクモの巣を思わせることから「クモ膜」という名がつけられました。
クモ膜は「クモ膜下出血」という言葉を耳にする事でご存知の方も多いと思います。
補足ですが、クモ膜下出血は働き盛りの人に起こり、死亡率も高い病気です。
今までに経験したことのないほど強い頭痛が突然起こり、その頭痛が持続している様であれば、クモ膜下出血が疑われます。
本当に強い痛みが突然襲う様なので、その様な痛みに直面した場合は直ちに病院へ行かれることをオススメいたします。

 

3.犬歯(けんし)

犬歯は鏡を見る方であれば1日に1度は目にすることがあるはずです。
口を開けると、前(正中から)から3番目に生えている、尖った葉が「犬歯」です。
また、裁縫の際に糸を引っ掛けて切ることができることから、糸切り歯とも呼ばれております。
犬歯は他の歯に比べ根が非常に深く、頑丈な歯なのです。歯の多くを失った老人でも最後まで生えており、その寿命は一番長いということです。
さらに、犬歯には歯の噛み合わせに於いて重要な役割を果たしている様です。
歯は上下に噛む力には比較的強いのですが、歯ぎしりのような横方向の力には弱い構造になっています。
そのため、横方向に動かす場合最も丈夫に骨に埋まっている犬歯に力がかかり、奥歯には力がかからないような構造にして歯を守るシステムができているのです。
ふとしたキッカケで調べてみたのですが、犬歯が意外と重要な役割を持った歯であることを知り、驚きました。

 

4.象牙質(ぞうげしつ)

続きまして、こちらも歯に関連しております。
象牙質というのは歯の組織の一部で、歯の基本的な構成成分といえます。
表面のツヤツヤした箇所はエナメル質、その層の下が象牙質となっております。そこには神経から繋がっている管の象牙細管(ぞうげさいかん)があり、虫歯や歯を削るなどの刺激があると痛みが出ます。
象牙質はエナメル質より柔らかいため、虫歯菌がエナメル質を超えてくると虫歯が一気に広がります。また、歯周病によって歯茎が下がると歯の根元の象牙質が出てきて、虫歯になりやすくなります。
象牙質の容積は,エナメル質やセメント質(歯の根の箇所)に比べるとかなり大きい部分を占めています。最もよく発達した象牙質は象のキバで、象牙質という名称もこれに由来しています。

 

5.ヒラメ筋(ひらめきん)

ヒラメ筋とはふくらはぎを構成する筋肉の一つです。遅筋線維が著しく優位な抗重力筋のひとつで、足関節の底屈(つま先を伸ばす動き)を行う役割を担っています。
アキレス腱から伸びている筋肉で、非常に出力の高い筋肉とされ、運動をする上で非常に重要な役割を持つ筋肉なのです。
ヒラメ筋の名前の由来ですが、英語でいうとヒラメ筋はsoleus、舌平目(sole)に形が似ているから、というのが名前の由来ですが、さらにその元を辿るとヒラメが足の裏とか靴底とか(これもsole。インソールの「ソール」)に似ているからだそうです。
ちなみに、ヒラメ筋は『赤筋』とよばれる筋肉に分類され、持久力に優れた機能を持っているのですが、生き物の『ヒラメ』の筋肉はほぼ瞬発力に富んだ『白筋』で構成されているのもややこしい話ですね。
補足ですが、赤身のお魚(マグロなど)は赤筋、白身のお魚(タイ、ヒラメなどは)白筋です。
彼らの生息スタイルを考えると、なんとなく頷けますね!

 

6.海綿体(かいめんたい)

海綿体(かいめんたい)とは、男性の陰部を構成しているものです。
その内部は、蛇行する静脈洞が密集してスポンジ状になっており、副交感神経を通じて、陰茎深動脈からの血流が調節されている。性的興奮やその他の生理現象により、静脈洞への血流が多くなり、海綿体は血液で満たされて膨張して硬くなります。
種を残す上で、非常に良くできた機能だと感心してしまいます。
さて、この名前の由来となった海綿とはどういう生き物なのでしょうか?
『海綿』は熱帯の海を中心に世界中のあらゆる海に生息します。壺状、扇状、杯状など様々な形態をもつ種が存在し、同種であっても生息環境によって形状が異なる場合もあり、大きさは数mmから1mを越すものまで様々です。
実際に、スポンジとして化粧用や沐浴用に用いられるので、海綿とは意識せずに使用したことがある方も多いかもしれません。

 

7.烏口突起(うこうとっき)

解剖学で、肩の後ろにある肩甲骨(けんこうこつ)にある出っ張りの名称です。この烏口突起は、ワタリガラスのくちばしに形が似ていることからきています。ギリシャ語では、カラスの口とよばれています。
この烏口突起は、腕や肩、背中を正常に保つ大きな役割を持っています。烏口突起に異常が出ると、猫背や巻き肩の症状を引き起こす原因となります。現代人の多くが同じ姿勢で作業を行うデスクワークやスマホの見過ぎなどで烏口突起がガチガチに固まってしまっています。最近流行りの「肩甲骨はがし」や「筋膜リリース」などは、ガチガチに固まった烏口突起を柔らかくしてくれる効果があります。健康な烏口突起を保つためには、日々ストレッチを行うことをおすすめします。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか?
私自身も改めて調べてみることで新しい発見もあり、この記事を書いている間は楽しい時間でした。
他にも、「猫舌」「猫背」「鳥肌」という言葉もございましたが、これはその部位の特定の状態を示すものなので今回は割愛いたしましたが、機会があればまた取り上げさせていただきたいと存じます。

以上、「 動物の名前がつくヒトの部位7つ 」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。